ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

鱒旅(ますたび)。~緑と青のトラウト情景~【12】(完)

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霧、立ち込める釧路市街。

再び釧路に戻り、明日の朝に帰ります。

 

相変わらずの濃霧ですが、私の中での「釧路」のイメージはまさにこの通りです。

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10年前の8月に初めて来たときもそうでした。

あの時はひどい濃霧で10m先が見えなくて、車を運転をしたら怖かったくらいです。

今はだいぶ慣れましたが(笑)。

釧路といえば、「霧!」というぐらいにいつもこの状態の時に来ることが多いので、この様子いつも通りの雰囲気をあじわいました。

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足元にはサケ(シロザケ)が泳いています。

サケマス多き土地、納得です。

気づかない人は気づかないのでしょうけれど、こういった細かい演出、自分は好きで「あ!」とか「お!」とか、ときめいてしまいます。

どんな意図で存在しているのかな、とか、どんな意味合いが込められているのかな、とそこに興味が湧きます。

 

 

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これだけ美味しいものが続きながら、まだ食べ物ネタを?と思われるかもしれませんが、もちろんですとも!

1日3食しかいただけないわけですから、食事は大事にいただきます。

釧路といえば、「釧路ラーメン」が有名です。

函館、札幌、旭川、釧路!

らーめん大国でもある北海道、ご当地の麺を食べないで帰るなんて勿体ないです。

私もおじゃましている身、道内の方には改めて語る必要はないと思われますが、道外の方のためにー。

函館は塩、札幌は味噌、旭川は醤油、釧路も醤油。

ちなみに私は醤油好きなので、そうなると味の好みでいえば旭川と釧路に分があるわけですが(もちろん、塩と味噌も美味しくいただきます)、旭川の醤油よりも釧路の醤油の方があっさりしていて、自分的には得意。

脂ギタギタのこってり系は苦手なんですが、だからと言ってたんぱくすぎる塩でも物足りない…その絶妙な好み加減の醤油がMy大本命。

こちらのお店は大当たり!

作りたてのチャーシューまでこの後、別皿で振る舞ってくれたのです!

らーめんが非常に美味しく、何気に「大盛りにしておけば良かった…」と食べ終えてから思いました(笑)。

名物・釧路らーめんを堪能しました。

 

 

おはようございます!

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朝は早いです。

約束通りの釧路「和商市場」朝8時でございます。

釧路を出発するときに、帰りのお土産はここで!と既に決めていました。

10年振りの和商市場を訪れます。

季節的にはトキシラズ(時知らず)の時期なので、よく並んでいました。

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トキシラズや鮭児はやっぱり通常のアキアジ(シロザケ)よりも、値が張りますね。

 

余談ながら…私め…10年前はホッカイシマエビと羅臼の真ボッケを同市場で購入。

今回は根室のハナサキガニと羅臼の真ボッケを購入しました。

ちなみにロックフィッシュアングラーの皆さん憧れの「ウサギアイナメ」を筆頭に、シマゾイやガヤ(エゾメバル)、アオゾイ(正式名称はクロメヌケになります。)とか特大のマカジカとか普通に売っていますよ。

10年前もそうでしたし、10年後の今(今年)も変わらなかったのはささやかながらにうれしかったです。

ウサギアイナメは「根室産アブラコ」という商品名で道内のスーパーやデパ地下の鮮魚コーナーでもよく見かける存在です。

普通のアイナメ(ノーマルアイナメ・本アブラコ)と色や形が違うのに、アイナメとウサギアイナメは同じく「アブラコ」の商品名で混同されて鮮魚で売られているところもまた素敵に思えます。

ウサギアイナメは釣ろうとなればそれなりに大変なのに…食の産業ではごく普通に扱われている存在なのです。

 

JR釧路駅から「スーパーあおぞら」で帰ります。

「名残惜しいから見送ってあげる(笑)」という理由で、最後までお付き合いいただいた(振り回された?)ノーザンライツの春日さんともお別れの時間です。

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いろいろとありがとうございました。

「次はイトウ?阿寒湖のニジ(マス)?またオショロコマ?海アメ?それともブルックトラウトにしとく?」などと次々と質問が飛び交います

とりあえず「全部で!」と(笑)。

ロックとトラウトは全部好きなので、また色々な釣りが出来ればなぁ~と思っています。

 

 

電車での帰路。

ドリンクは北海道限定販売品の「い・ろ・は・す」のハスカップで決まり。

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ハスカップの味覚が個人的に好きなのと、北海道限定なのと、あとは…単純に紫色が好きだから!(この綴りを長く読んで下さっている方々はもうご存じですよね。)という理由でこちらは道内滞在中はよく飲んでいます。

お土産にも買って帰るほどでしたが、この秋、宮城県内のスーパーでも北海道限定であるはずのこちらが…北海道フェアでもないのになぜか大量に売られており、うれしいやら!ちょっとだけショック…やら…でしたが、結局買いました(笑)。

 

 

10年前の8月に初めて北海道に来たのが釧路でした。

そして、その10年後の2015年7月の釧路。

色々、振り返るととてもとても感慨深いものですが、今もこうして釣り師をやらせていただいていることは本当にありがたいことである、と思っております。

 

昔の写真で恐縮かつ大変お恥ずかしいのですが、今回は節目ということもあり、ちょっと特別に10年前の8月、釧路の港でのロケの様子を2枚だけ載せてみます。

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カラフトマス(メス)。

 

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カラフトマス(オス)。

 

若いですね(笑)。

当時23歳です。

 

余談ながら、この日のカラフトマス釣行、朝マズメだけで4尾キャッチし、3尾はカメラマンさんに差し上げて、1尾は持ち帰りちゃんちゃん焼きにしていただきました。

 

 

まだまだ若いつもり…とはいえ、やはり“10年一区切り”というように、この10年だけでも月日の流れは大きなもの。

無理がたたって怪我も病気もしましたし、まさかこういう形で直面するとは思わなかった東日本大震災もことごとく経験しましたので、その都度にくいしばってまた軌道修正を果たすわけですが、それだけに身体は少しずつ痛んできたけれども、あの時から続く気持ちだけは「今も同じ」だから、まだこうして何とか頑張っている次第です。

一つのことを長く続けることって、本当に難しいことです。

世の中、大半の人が心半ばで挫折したり、リタイヤしてしまうことの方が多い中で、一本筋を通したことは、人様に自慢出来ることなど大して持ち合わせていない小生においては微々たるものに過ぎないけれど僅かながらの、ちょっぴりの誇りです。

それを支えてくれたのは、この人生尽きるまでこの胸の中にそっと仕舞っておきたい己の志、「夢(Dream)と情熱(Passion)」なるもの。

 

プロズワンのロッドのタグに刻まれた文字もそうですし、サインの最初、名前の上に添える一言もこの信念の言葉です。

 

 

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今年10年目の北海道。

鱒旅(ますたび)。

~緑と青のトラウト情景~

これにて、綴り終えたいと思います。

 

旭川のトラウト名人・神谷さんも。

帯広のトラウト名人・布谷さんも。

別海のトラウト名人・春日さんも。

先月の支笏湖にご一緒いただきました北海道の父的存在・足立さんも。

普段からお世話になっている関係各位のみならず、過去から今に至るまでこの地で出会った全ての皆さんへ。

 

改めまして、どうもありがとうございました。

 

また来年!

北の大地で元気にお会い致しましょう!

 

 

 

その4日後ー。

今度は九州へ!

11年目となる「ロックフィッシュ地獄」誌、2015―2016号のロケ。

南国は福岡県の海でのエキサイティングゲーム。

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キジハタしかり。

25

コショウダイしかり。

 

すこ~し歳は重ねてしまいましたが、今もこうして日々精進を続けています。

 

【完】