ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

更新情報

★プロズワンからのお知らせ★

【PUBLISHING】 のDVD・TVにBS日テレ・夢釣行~一魚一会の旅~「三陸沖に潜む大物マダラにロックオン~東北の未来つなぐ海に根魚と遊ぶ~」を追加致しました。

鱒旅(ますたび)。~緑と青のトラウト情景~【12】(完)

⑬

霧、立ち込める釧路市街。

再び釧路に戻り、明日の朝に帰ります。

 

相変わらずの濃霧ですが、私の中での「釧路」のイメージはまさにこの通りです。

⑭

10年前の8月に初めて来たときもそうでした。

あの時はひどい濃霧で10m先が見えなくて、車を運転をしたら怖かったくらいです。

今はだいぶ慣れましたが(笑)。

釧路といえば、「霧!」というぐらいにいつもこの状態の時に来ることが多いので、この様子いつも通りの雰囲気をあじわいました。

⑮

足元にはサケ(シロザケ)が泳いています。

サケマス多き土地、納得です。

気づかない人は気づかないのでしょうけれど、こういった細かい演出、自分は好きで「あ!」とか「お!」とか、ときめいてしまいます。

どんな意図で存在しているのかな、とか、どんな意味合いが込められているのかな、とそこに興味が湧きます。

 

 

⑯

これだけ美味しいものが続きながら、まだ食べ物ネタを?と思われるかもしれませんが、もちろんですとも!

1日3食しかいただけないわけですから、食事は大事にいただきます。

釧路といえば、「釧路ラーメン」が有名です。

函館、札幌、旭川、釧路!

らーめん大国でもある北海道、ご当地の麺を食べないで帰るなんて勿体ないです。

私もおじゃましている身、道内の方には改めて語る必要はないと思われますが、道外の方のためにー。

函館は塩、札幌は味噌、旭川は醤油、釧路も醤油。

ちなみに私は醤油好きなので、そうなると味の好みでいえば旭川と釧路に分があるわけですが(もちろん、塩と味噌も美味しくいただきます)、旭川の醤油よりも釧路の醤油の方があっさりしていて、自分的には得意。

脂ギタギタのこってり系は苦手なんですが、だからと言ってたんぱくすぎる塩でも物足りない…その絶妙な好み加減の醤油がMy大本命。

こちらのお店は大当たり!

作りたてのチャーシューまでこの後、別皿で振る舞ってくれたのです!

らーめんが非常に美味しく、何気に「大盛りにしておけば良かった…」と食べ終えてから思いました(笑)。

名物・釧路らーめんを堪能しました。

 

 

おはようございます!

⑰

朝は早いです。

約束通りの釧路「和商市場」朝8時でございます。

釧路を出発するときに、帰りのお土産はここで!と既に決めていました。

10年振りの和商市場を訪れます。

季節的にはトキシラズ(時知らず)の時期なので、よく並んでいました。

⑱

トキシラズや鮭児はやっぱり通常のアキアジ(シロザケ)よりも、値が張りますね。

 

余談ながら…私め…10年前はホッカイシマエビと羅臼の真ボッケを同市場で購入。

今回は根室のハナサキガニと羅臼の真ボッケを購入しました。

ちなみにロックフィッシュアングラーの皆さん憧れの「ウサギアイナメ」を筆頭に、シマゾイやガヤ(エゾメバル)、アオゾイ(正式名称はクロメヌケになります。)とか特大のマカジカとか普通に売っていますよ。

10年前もそうでしたし、10年後の今(今年)も変わらなかったのはささやかながらにうれしかったです。

ウサギアイナメは「根室産アブラコ」という商品名で道内のスーパーやデパ地下の鮮魚コーナーでもよく見かける存在です。

普通のアイナメ(ノーマルアイナメ・本アブラコ)と色や形が違うのに、アイナメとウサギアイナメは同じく「アブラコ」の商品名で混同されて鮮魚で売られているところもまた素敵に思えます。

ウサギアイナメは釣ろうとなればそれなりに大変なのに…食の産業ではごく普通に扱われている存在なのです。

 

JR釧路駅から「スーパーあおぞら」で帰ります。

「名残惜しいから見送ってあげる(笑)」という理由で、最後までお付き合いいただいた(振り回された?)ノーザンライツの春日さんともお別れの時間です。

⑲

いろいろとありがとうございました。

「次はイトウ?阿寒湖のニジ(マス)?またオショロコマ?海アメ?それともブルックトラウトにしとく?」などと次々と質問が飛び交います

とりあえず「全部で!」と(笑)。

ロックとトラウトは全部好きなので、また色々な釣りが出来ればなぁ~と思っています。

 

 

電車での帰路。

ドリンクは北海道限定販売品の「い・ろ・は・す」のハスカップで決まり。

⑳

ハスカップの味覚が個人的に好きなのと、北海道限定なのと、あとは…単純に紫色が好きだから!(この綴りを長く読んで下さっている方々はもうご存じですよね。)という理由でこちらは道内滞在中はよく飲んでいます。

お土産にも買って帰るほどでしたが、この秋、宮城県内のスーパーでも北海道限定であるはずのこちらが…北海道フェアでもないのになぜか大量に売られており、うれしいやら!ちょっとだけショック…やら…でしたが、結局買いました(笑)。

 

 

10年前の8月に初めて北海道に来たのが釧路でした。

そして、その10年後の2015年7月の釧路。

色々、振り返るととてもとても感慨深いものですが、今もこうして釣り師をやらせていただいていることは本当にありがたいことである、と思っております。

 

昔の写真で恐縮かつ大変お恥ずかしいのですが、今回は節目ということもあり、ちょっと特別に10年前の8月、釧路の港でのロケの様子を2枚だけ載せてみます。

21

カラフトマス(メス)。

 

22

カラフトマス(オス)。

 

若いですね(笑)。

当時23歳です。

 

余談ながら、この日のカラフトマス釣行、朝マズメだけで4尾キャッチし、3尾はカメラマンさんに差し上げて、1尾は持ち帰りちゃんちゃん焼きにしていただきました。

 

 

まだまだ若いつもり…とはいえ、やはり“10年一区切り”というように、この10年だけでも月日の流れは大きなもの。

無理がたたって怪我も病気もしましたし、まさかこういう形で直面するとは思わなかった東日本大震災もことごとく経験しましたので、その都度にくいしばってまた軌道修正を果たすわけですが、それだけに身体は少しずつ痛んできたけれども、あの時から続く気持ちだけは「今も同じ」だから、まだこうして何とか頑張っている次第です。

一つのことを長く続けることって、本当に難しいことです。

世の中、大半の人が心半ばで挫折したり、リタイヤしてしまうことの方が多い中で、一本筋を通したことは、人様に自慢出来ることなど大して持ち合わせていない小生においては微々たるものに過ぎないけれど僅かながらの、ちょっぴりの誇りです。

それを支えてくれたのは、この人生尽きるまでこの胸の中にそっと仕舞っておきたい己の志、「夢(Dream)と情熱(Passion)」なるもの。

 

プロズワンのロッドのタグに刻まれた文字もそうですし、サインの最初、名前の上に添える一言もこの信念の言葉です。

 

 

23

今年10年目の北海道。

鱒旅(ますたび)。

~緑と青のトラウト情景~

これにて、綴り終えたいと思います。

 

旭川のトラウト名人・神谷さんも。

帯広のトラウト名人・布谷さんも。

別海のトラウト名人・春日さんも。

先月の支笏湖にご一緒いただきました北海道の父的存在・足立さんも。

普段からお世話になっている関係各位のみならず、過去から今に至るまでこの地で出会った全ての皆さんへ。

 

改めまして、どうもありがとうございました。

 

また来年!

北の大地で元気にお会い致しましょう!

 

 

 

その4日後ー。

今度は九州へ!

11年目となる「ロックフィッシュ地獄」誌、2015―2016号のロケ。

南国は福岡県の海でのエキサイティングゲーム。

24

キジハタしかり。

25

コショウダイしかり。

 

すこ~し歳は重ねてしまいましたが、今もこうして日々精進を続けています。

 

【完】

鱒旅(ますたび)。~緑と青のトラウト情景~【11】

オショロコマ

川の宝石・オショロコマ。

釣れてくれて、ありがとう!

またいつかどこかで遇えたらうれしい限りです。

 

そして、私たちは釣り場を後にしたー。

 

ここで釣りたい。

この土地の釣りを深く理解しつつ学びたい。

己の夢、願い叶えたい魚はここに2種類いる。

 

並々ならぬ決心を持って、10年通い続けている北の大地。

初めて訪れたあの日の感動は今も尚、冷めいるものではない。

むしろ、今はもっと「愛着」がある。

それは、辿ること自分のルーツしかり、幼き頃からの夢を抱き続けた土地だから。

①

永遠にとさえ思える、まっすぐな果てしなき道はきっとこれからも。

そうであったら…うれしいなぁ、やっぱり。

一年一年、年齢を重ねても、あの日の想いは変わらずにー。

 

総括編に入る今回と次回は、私が見ている景色をぜひ皆さんにも知っていただければと思い、以下、旅のスナップショットを載せていきます。

行ったことのない方はこれを機に“行った気分”に。

行ったことのある方はその思い出を“振り返ってみて”くださいね。

 

網走市サロマ湖畔から眺める夕日。

②

タイミング良く、サロマ湖の湖畔を通った時の情景。

③

あまりの美しさに思わず、車を止め、写真を撮りつつしばし見入ってしまった。

④

オホーツク海に沈みゆく太陽を見送る。

日本海とも、太平洋とも、東シナ海ともまた趣(おもむき)の異なる北の澄んだ空気が洗練された空間を作り出す躍動の時間。

 

ここに行かなければ、絶対に観られない光景。

だから、行く。

ただ、それだけのこと。

 

⑤

ノーザンライツ社フィールドテスターを務めるトラウト名人・佐藤さん宅にお招きいただいてのジンギスカンパーティー(BBQ)。

その心遣いは何よりうれしく、ありがたかったです。

それに、北海道で食するジンギスカンはやっぱり別格!

美味い!

陽が落ちる頃、庭の上をタンチョウ(タンチョウズル)がバサバサと飛んでいき、ちょっと驚き(笑)。

人家の上空を天然記念物が飛んでいくのですから、スケールが違います。

広い庭、大木からはエゾエスがちょろちょろと降りてきて、かわいらしいしぐさを。

このままいたら…森の賢者・シマフクロウにも会えるのだろうかー。

⑥

続く、花火大会も盛り上がり。

いいですね、こういった夏の光景が自分は好きです。

北陸や東北もそうですが、北海道はそれ以上に夏が本当に短いから、だからこそ限られた夏を謳歌しようと全力で楽しむスタンスが私は物凄く好きです。

夏に対する“ありがたみ”がとても強い地域なんです。

 

別海町では春日さんのご友人が切り盛りする和食屋さんでもお世話になりました。

⑦

名物・ホッケの開き。

私の大好物「羅臼の真ボッケ」です。

⑧

夏に漁獲期を迎えるハナサキガニ(花咲ガニ)。

もちろん、名産地・根室産です。

小生・大のカニ好きにつき、これは特にうれしい逸品!

カニを食べだすとしばし無言になります(笑)。

言うまでもなく、そのお味も絶品でございました!

この他に、タコざんぎ(ミズダコをから揚げ状にしたもの)もとても美味しかったです。

“ざんぎ”文化はご周知の通り、道東・釧路がルーツですからね、やっぱり本場だけに美味いんです。

 

⑨

ノーザンライツ社さんでごちそうになったホッカイシマエビ。

ゴージャスな差し入れ…申しわけなくなってきますが、せっかくのご厚意に甘えてしまい…しっかりと&がっつりと頂いてしました(笑)。

道東ならではの味覚ですし、漁期も決まっているから、東北に帰ればまず食べられるような代物ではありません。どうもごちそう様でした!

 

春日さんに「これ!うまいから食べてみて!」と頂いた、ホタテの貝柱。

⑩

確かに。猿払産のホタテは「間違いない」です。

これまで私が食したホタテのうち、歴代もっとも美味しいホタテに出会ったのもかつて猿払村の宿で夕飯に出された刺身でした。

ホタテは北の海に生息する貝の仲間であることは皆さんご存知の通り。

東北や北海道では養殖も盛んです。

自身、東北の三陸出身なだけにホタテは日頃より珍しいものではないですし、食する機会も普段より多く育ってきましたが、初めて猿払産のホタテの刺身を食べたときに、これだけは違う!、規格外の美味しさだと思いました。ここまで美味しいホタテがあったとは……と衝撃を受けました。

こちらは手軽に口に運べる加工食品ですが、その時の感動を思い出す、ものでした。

 

な~んて、もぐもぐしていたら、またまたタンチョウと遭遇。

⑪

言わずもがな、手厚い保護を受ける国の特別天然記念物です。

ですが、道路脇の原っぱに普通にいました。

結構、至近距離なんですが、野生動物としかるべく間合いをキープしつつ、鳥が嫌がらない範囲までそっと近づいて撮影&観察。

 

そんなタンチョウや湿原の王者にして日本産淡水魚最大のイトウも生息する、かの有名な釧路川を通過します。

⑫

大型のアメマスもそうですが、この川にはイトウもいるんです。

写真のあたりはまだまだ最下流寄りなので開けていますが、湿原内は人の浸入を許さないと湿地帯と密林で自然防衛されています。

だからこそ、希少な野生動植物が今もここでは息づいている。

大なり小なり「イトウ」という魚に憧れを感じる方であれば、今はまだ願い叶わなくても…いつの日かイトウが住まうどこかの水域を目指す時がやって来るのではないでしょうか。

誰もが簡単に出会えるような存在ではないからこそ、その存在は“特別”であり、自分の中で日増しにその存在が大きくなっていく。

そして、夢叶っていざ出会えた時などはその満足の度合いにも深みを増していく。

そういった「憧れの気持ち」や「願う気持ち」はどうか大切にしていってほしいです。

魚に対しても、釣りに対しても謙虚になれますから。

時間を気にせずに手軽な釣りもとても面白い反面、「手軽ではない釣り」や「難しい釣り」にも深い面白みがあることを今の若い釣り人達には知ってほしいとも思うのです。

そんな釣りさえも、しっかりと理解できたならば仮に貴方がまだ若い釣り人であるならば、年齢を重ねていった将来、世間の模範となれるような広い心を持った釣り人になっていくはず。

釣り技術以上に大切な“志”の部分です。

もしも、イトウを釣りたい!釣ってみたい!仮に自分には釣れなくてもイトウの生息地に行ってみたい!

そんな気持ちが芽生えたら…

いずれ訪れる…そんな日のために、「特別な存在」として世に認知されるこの魚への接し方も今から少しずつ学んでいってほしいのです。

鱒旅(ますたび)。~緑と青のトラウト情景~【10】

北の森の川の宝石・オショロコマ。

①

その存在感は今日も昔も不変。

 

②

③

人間もそうであるように、オショロコマも釣れる1尾、1尾の顔の表情がまた違っていくものだから、写真を撮っていても飽きることがない。

状況が許すならば、1尾、1尾、全部を丁寧に撮影していきたい…そんな想いに駆られる魚。

 

④

ヤマメもオショロコマにまじって釣れるのですが、こちらは恰幅の良い幅広ヤマメ。

ほとんどの数が海に下る北海道のヤマメですが(のちにサクラマスとなるために。)、一生をヤマメとして過ごす数少ない河川残留型は「幼少の頃にどれだけエサにありつけたか?」の個体ごとの栄養状態で決まります。

よくエサにありつけた個体ほどそのまま川に残り(そのままヤマメとして生き続ける)、エサ不足に陥った個体ほど海に下って、のちにサクラマスへと昇華し再び帰還するのがこの魚に与えられた宿命。

元を辿れば、サクラマスもヤマメも同じ魚なわけですが、“渓流の女王”の称を纏う、ヤマメもまた美しき。

⑤

⑥

 

このオショロコマは、お馴染みの「イワナ」っぽい表情。

⑦

⑧

 

 

これまた色鮮やかなオショロコマ!

⑨

15cm以下が多いオショロコマですが、この魚は24cm!!もありました。

10年前に釣った自己記録と同じくー。

「やったぁ~!!」森の中で叫びます(笑)。

私の声を聞いているのは春日さんと、それにエゾシカにヒグマぐらいでしょうから、うれしい気持ちは素直に。

⑩

⑪

⑫

⑬

⑭

いかがでしょうか。

鱒(マス)好きなら噛みしめる、惚れ惚れする美しさ、ですよね。

国内に生息する淡水魚は熱帯魚に比べ、色彩も控えめな魚な多いですが、そんな中にあってオショロコマは彩りが実に豊かな魚です。

最後に出た、この大物には大満足!

雨もやがて本降りとなり、川をあがりました。

 

朝マズメからの3時間ほどの釣りですが、それでも“心満たされる釣り”でした。

 

帰り道、別な川の中流域を春日さんが案内してくださいました。

「佐藤君、サクラマスも好きなんだよね?」

「見てごらん。この時期、ここ、サクラが入っているから!」と。

 

車と止めて、橋の上から川を除き込めば沢山のサクラマス達の姿。

海から遡上して中流域に達した“いぶし銀の雄姿”。

 

その数、自分の目の届く範囲を数えても100尾近い数が群れる。

こういった光景、10年前に初めて北海道に来てからというもの、サクラマスやカラフトマスの姿を見て現在に至っている。

何度見てもいい光景。

“サカナ”溢れる水辺にうれしくなる。

 

話を戻そう。

ともすれば別々の存在とも思える自然環境ですが、実はそれは大きな錯覚で、本当の本当は「山と川と海は一体であること」を、山と海を行き来するサケマスを通して、まじまじと垣間見る瞬間は、今や本州ではなかなかお目に掛かれなくなりつつある貴重な存在ともなっている。

川の釣り人が海で魚を釣るのもごく自然であり、海の釣り人が山奥深くを釣るのもごくごく自然なことなのだ。

それが、私の想う「魚釣り」の本来の世界。

“山と緑”と“海の青”は、そう「いつも繋がっている」のだ。

 

だからこそ残された本来の自然を再び前にすることで、いつしかの「ヤマメ達の“今”【現在】」をこの目に今回もまた焼き付けてきた。

 

 

古(いにしえ)より、オショロコマ住まう森と川。

⑮

その場に一緒にいてくれる尊敬する釣り仲間と、ステキな1尾との出会いを果たせてくれる人知の知恵「ルアー」にも。

⑯

それぞれに、感謝だ。

 

 

 

■タックルデータ

●ロッド:トランティンマーキスボロンTMBS-562UL

●リール:ステラ2000

●ライン:ナイロン6lb

●スナップ:カルティバ/クイックスナップ♯0番

●ルアー:バイト3.3g

●ジャケット:リトルプレゼンツ/ライトウェーディングジャケットⅡ(JK-14)

●ベスト:リトルプレゼンツ/TRベスト

●ウェーダー:リトルプレゼンツ/SP3 AQ ZIPウェーダー(W-34)

●シューズ:リトルプレゼンツ/ミッドストリームWDシューズピンフェルトソール

●インナー:リトルプレゼンツ/ウェットトップ

●Tシャツ:リトルプレゼンツ/トラウトT

●シャツ:リトルプレゼンツ/SPサニードライシャツ

●アンダー:リトルプレゼンツ/ウェットボトム

●パンツ:リトルプレゼンツ/SPリバーパンツ

●ハット:リトルプレゼンツ/ストリームレインハット

●偏光グラス:ZEAL OPTICS/ENZO

●偏光レンズ:TALEXラスターオレンジ

鱒旅(ますたび)。~緑と青のトラウト情景~【9】

表面を流れる落下昆虫のみならず、川底の虫も捕食対象とするように進化してきたオショロコマの顎骨。

①

雪深く、寒い時期が長い生息地。

年間を通してエサの少なさを意味する厳しい環境に住まうことに対して、前向きに進化していったオショロコマの系譜は、同じイワナの仲間であっても口元のベンドカーブが異なる。

閉鎖的な同一河川内で他の鱒族との競合を避け、互いが棲み分けがなされるように歩んできた本来の歴史が息づく顔つきもまた魅力的だ。

 

オショロコマの合間を縫っては、ヤマメも度々顔を出してくれます。

②

雨のささ濁りが入っていることもあってか、オショロコマもヤマメも、ピンクヤマメカラー(※プロト。ノーザンライツ春日さんからの頂き物です。)のスプーン「バイト3.3g」によく反応します。

本日は、ちょっと派手目が色合いが好みみたいです。

 

オショロコマの釣果も続きます。

その淡い輝きは、原生が息吹く北の森にやんわりと優しく光る、川の宝石のような存在。

③

④

⑤

 

こまめに移動をしながらー。

⑥

久々のオショロコマ釣りを満喫。

懐かしくも、思い出深い、希少な魚との出会い。

何気にうれしくて仕方ないです。

 

⑦

⑧

自然が創りだした色彩美。

ロックフィッシュにも通じるトラウト達の世界観。

 

この魚は写真で観ても綺麗な魚ですが、現物はもっともっと綺麗です。

仮にメインの釣りでないとしてもサケマス属の魚が好きな方で、もしオショロコマの存在に興味が湧くならば、その釣り人生で貴方にもぜひ出会いを果たしていただきたい、これからも大事に、大事にしていきたい美しき渓魚の一つです。

 

 

■タックルデータ

●ロッド:トランティンマーキスボロンTMBS-562UL

●リール:ステラ2000

●ライン:ナイロン6lb

●スナップ:カルティバ/クイックスナップ♯0番

●ルアー:バイト3.3g

●ジャケット:リトルプレゼンツ/ライトウェーディングジャケットⅡ(JK-14)

●ベスト:リトルプレゼンツ/TRベスト

●ウェーダー:リトルプレゼンツ/SP3 AQ ZIPウェーダー(W-34)

●シューズ:リトルプレゼンツ/ミッドストリームWDシューズピンフェルトソール

●インナー:リトルプレゼンツ/ウェットトップ

●Tシャツ:リトルプレゼンツ/トラウトT

●シャツ:リトルプレゼンツ/SPサニードライシャツ

●アンダー:リトルプレゼンツ/ウェットボトム

●パンツ:リトルプレゼンツ/SPリバーパンツ

●ハット:リトルプレゼンツ/ストリームレインハット

●偏光グラス:ZEAL OPTICS/ENZO

●偏光レンズ:TALEXラスターオレンジ