ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

2017年、北国に訪れた少し早い春。今年も北上の大河にサクラマスという銀鱗を見た。

本格的な春を待つ水辺と水中の境界線―水面(みなも)。

①

海から川に回帰した勇姿がそこに。

 

本日は、一昨日出会った北上川のサクラマスのお話です。

サクラマス2017年3月13日

3月も半ばに差し掛かってまいりまして、明後日からは春のお彼岸入りが近づいてきましたね。

あと一ヶ月もすればこちら宮城県内でも桜の景色が広がる季節になります。

 

来るべき春が待たれるこの頃ですが、一昨日はフィッシングアパレルメーカー「リトルプレゼンツ」社さんの撮影でサクラマス釣りに。

4月に同社から発売になる腰当てベルト「AC-97 バックサポートベルト」の具合を確かめたり(長時間のウェーディング時に腰にかかる負担を楽にしてくれる機能性アイテムです。)、来年向けカタログ撮影と製品についての意見交換釣行会です。

 

 

さてさて、本題のサクラマスですが今年の初物はミノーにて。

魚の口元をかすめたのはフローティングタイプのサクラマス用ディープダイバー。

②

過日、この綴りでもご紹介させていただいたPEライン完全対応次世代トレブルフック、カルティバ「STX-38」(プロト)の6番を装着したカーディフ フリューゲル85D-F AR-Cが今回の立役者。

カラーは、チャートヘッドヤマメです。

ルアーは流速や水深、濁度、魚の棚(レンジ)、活性の有無に合わせて適材適所で使い分けますが、上層過ぎず、下層過ぎず、この日は“下層寄りの中層”を引きたくてこちらのミノーに絞った結果が良かったです。

AR-Cということで広く知られるように、このルアーの「飛び」には目を見張るものがあると同時に同ルアーは動きは角の取れたヒラヒラ泳ぐローリング系ミノーではなくて、どちらかというとシャッドクランキングミノーのような、やや強めのアクションで流れを泳ぎきるので河川規模が大きく広い場所で遠投を要しつつのルアーの近くにいる魚に気づかせる「力強さ」がほしいときに使い勝手の良いルアーですね。

言わば、少し水深があるところでも使えるミノーです。

PEライン1号、4000番スピニングリールに9ftロッドを用いて、ミノーを通したい流芯の向こう側まで思いっきりロングキャストし、任意のレンジをキープした状態で魚がステイしているであろうストライクゾーンを通すことを徹底しました。

ヤマメカラーのミノーを襲ったこの魚はご覧の通りリヤフック1本だけのフッキングだったのですが、PEライン使用時でもこれがまたバレずに済むから凄い。このあたりはトレブルフックSTX-38の機能に由来する部分で、同製品の最大の特徴「圧縮ロック」コンセプトのホールド力が垣間見れます。

 

オーナーばり社の公式ウェブサイトで仕様をご覧いただけます。

「STX-38」製品詳細→http://www.owner.co.jp/new/11793.html

 

待たれるこちらの針、STX-38は早ければ今月から出荷開始されるそうです。

パワークラス「3」の38よりも強度が高い、パワークラス「4」設定の続くSTX-45は来月からの出荷になるとのことですので、いずれもPEラインを多用する方で貴重なヒットにも関わらず痛恨の身切れ・口切れ起因でのバラシに苦い思いをしたことのある方にこそ…この春のサクラマス釣りからぜひお試しいただければと思います。

刺さり良好、カッコ良さ抜群ですが、PEライン使用時になによりもバレにくい針です。

③

使うスピニングリールですが、どちらかというと自分は流れの中で引き抵抗の大きなルアーでもガンガン巻きたいがため、負荷がかかる中でも巻きスピードを保ちやすいパワーギヤの方が長年の使用で馴染み深いのですが、今年からはハイギヤモデルを導入しました。

ハイギヤリールは確かにパワーギヤリールよりもディープダイビングミノーが水を噛んだときの引き抵抗は少し手元にかかりますが、その反面ラインスラックの取り易さや魚がルアーの後ろについた瞬間のルアーの挙動をリールのハンドリングしながらの“変化”として感じ取れた具合は「お!」と思うものがありました。

 

流芯を抜けた頃、ルアーの後ろについた魚の気配を感じたため3、4回ほど巻き続けたところで“魚を落とす”ためにチョン、チョンとソフトトゥイッチを2回。

決して魚が嫌がらない程度の喰わすキッカケを与えるための、やさしいトゥイッチングであることにもここでは気をつかっています。

すると、すかさずティップが「グイッ」と入ります。

 

アワセをくれると、バット付近が魚の首振りでガンガンと叩かれているからこれは本命間違いなし。

 

「サクラマスだ!」

 

ルアーに喰らいついた魚は勢いよく流れに乗って下流へダッシュ!

猛烈なスピードダッシュと体をグネグネとよじる恐怖のローリングファイトを落ち着いていなし、ランディングは結実。

④

⑤

ネットに入った銀鱗を見て、「ああ、今年もこの瞬間に立ち会えて幸せだなぁ。」と、じわじわと達成感がこみ上げてくるものでした。

 

水中には障害物も多いから魚が流れに乗ってダッシュされた際に何かに巻いてしまったり、擦れてしまう心配は確かにあるのですが、この魚を釣った際リーダーも1箇所に傷が入っていたけれど、こちらもまた先日ご紹介させていただいたシーガープレミアムマックスショックリーダー5号だからファイト中に傷が入ってしまっていても急激な強度低下は避けられるラインゆえに、タフにやり取りできる安心感は「ここぞ」という瞬間こそアドバンテージ。

 

 

ここは、陸奥(みちのく)・宮城県北上川。

北海道の向こうの大海をも見てきたこの魚は、もとは山奥の渓流に棲んでいた1尾のヤマメ。

ヤマメとサクラマスの関係、山と海の関係を、もっと多くの方々に知っていただけたらうれしいです。

⑤b

未曾有の大震災から6年目を過ぎたこの春も、おかえりなさい。

 

 

Green&Blue。

水の旅人、サクラマス。

⑥

今年も特別な、特別な出会いであることを噛みしめつつ、ヤマメをはぐくんだ山々(緑)とサクラマスへと更なる成長をうながした大海原(青)に感謝―。

 

 

 

~~~★プロズワンからのお知らせ★~~~

 

●イベント情報

2017ルアーフェスタin仙台にブース出展致します。

http://www.pros-one.com/blog/?m=20170314

 

 

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ロックトランジットを携えて。四国・瀬戸内キジハタゲーム(6)

今宵の瀬戸内キジハタゲームも時間的には最終局面に差し掛かる頃合。

瀬戸内キジハタ大物獲り

待ち望んだ瞬間がついにー。

本日の更新は、小生がキジハタとめぐり合う場面の綴りです。

 

 

 

自分の立ち位置の左から右へ潮の流れが次第に速くなってきました。

速いといっても激流ではなく、程よい感じの一定の流速です。

11gのブラスシンカーの比重で、底ベタせずにきれいに流れていく流速です。

 

釣れるならこのタイミングで釣っておきたい。

 

アタリは…来るか……。

一発来るのか………。

 

組み合わせたリグはご覧の通り、ライトテキサス。

①

詳細は、クランクシンカーSP 3/8oz(11g)【プロズワン】+ロックンビーズソフト【プロズワン】+ツイストロック2/0【カルティバ】+ガルプSWパルスワーム4”のモエビカラー【バークレイ】です。

こちらのリグ、イメージしたのはシャコであり、イカ(アオリイカの新子)です。

②

③

ワームの色も出来るだけシャコとイカの色に似せるように吟味した「モエビ」カラー。

半透明な透け感がグッドですね。

更に海底が砂地なので、モエビカラーは砂の粒子とも馴染むのでサンドボトムで使うにも相性も良いカラー。

 

リグを投げると水面に幕を張るPEラインの角度は真っ直ぐ軌道から次第に下にカーブして(流れをはらむことで)垂れていくからそれが行き過ぎたら回収してまた正面に投げる。

川のサクラマス釣りでスプーンを投げてダウンで流す釣りのそれに近いですね。

あるいはシーバス釣り楽しんでいる方であれば、シンキングペンシルを流れに乗せてドリフトさせる釣り方もこういったテイストがあるので、そういった感じで捉えていただくとこの状況の釣り背景が分かりやすいと思われます。

 

今、ここで行いたいのはキジハタを狙って獲るためのワームリグのナチュラルドリフト。

PE2号の糸の太さによる抵抗も今はラインスラックがちょうど良く出ていて、きちんとタックルが合っている感じがします。

 

砂地から敷石に切り替わっていく境目の中層を横に流していったときのことです。

 

「コツン」と小さいくも分かりやすい生物反応をロングベイトキャスターのティップは感じ取りました。

この衝撃、中層だからボトムではありません。根にぶつかったわけでもないから、これは魚のアタリでしかあり得ない。

「喰った……。」とラインスラックを高速で回収し、ひと呼吸置いてからのフルパワーフッキングを入れます。

流れの中で大きなキジハタをフックアップした瞬間の重み「ズドン!」がロッドに乗ります。

「来た!!」

相手はキジハタ。

同サイズのアイナメやソイを超える、あの強烈な感触が伝わってきました。

「これは、デカイ。」と、とっさに悟りました。

最低でも40センチはある手ごたえ。

 

魚は横に突っ込みますが潮の流れに乗られて万が一敷石の隙間なんかに入り込まれてしまったらラインに傷が入ってのその後の引っ張り合いになったときにラインブレイクが心配ですから、有無を言わさずリールのハンドルを力づくでガンガン回し続けます。

ロッドとリールの強度は心配いらないのですが、根ズレに弱いPEラインですから例え2号でもズタズタに根ズレした状態で魚と引っ張り合いをすることだけは避けなければなりません。

水面に魚の顔を出して一度、空気を吸わせてしまえばハタやソイは大人しくなることが殆どなので、ひとまず安心(アイナメの場合には浮き袋が欠如しているためこの通りでもないですが)ですが、まだ気が抜けないため、ここが最後の踏ん張りどころ。

 

痛快なファイトを経て、足元に寄せたら魚の大きさの確認とフッキング状態を即座に判断。

ライトを照らして見た感じ、これは思った以上に魚が大きい。

 

「やった、でかい!、でかい!!」。

「これは45cmはありますね。」(佐藤)

「いやいや!! もっとデカイですよ、50クラスですよ!!」と、隣の堀川さん。

 

水面に浮かせた瞬間は45センチくらいに見えたのですが、実際この大きさのキジハタをマジマジと見るとなると、ちょっと痺れました。

野生の50cmクラスのキジハタは自身も初めてお目にかかりました。

④

素直に「やったぁ~!!」と思えるものでした。

⑤

アタリ1回、バラシ1回で釣果ゼロからのどんでん返し。

これなんですよね、「この1尾」にすべてを託していた。

 

サイズはたまたま大きかっただけですが、自分の狙った通りにキジハタが釣れるうれしさは本当に痛快で、更に40cmあれば言うことなし。

岸から40cmのハタが釣れるって実は凄いことなんです。

少なくとも、いつもいつも全員に行き渡る釣果では決してありません。

だから、今宵は期待以上の魚が運良く来てくれたんだと思いました。

 

一晩やって私の釣果はこのキジハタ1尾がすべてなのですが、この1尾との出会いが最高にうれしい結果であり、この1尾のキジハタに会いたいがために一晩寝ずに竿を振り続けたんです。

キジハタを狙うロックフィッシュゲームの魅力って、そんなところに大きな感動を覚えます。

⑥

あくまでも「自分の場合には」ですが、小さいのが仮が20尾釣れるよりも、アベレージサイズが10尾コンスタントに釣れるよりも、釣れるか釣れないか検討もつかない(むしろ釣れない可能性の方が高い)40cm、あるいはそれ以上の大きさのキジハタに挑んで獲れたときには「最高にうれしい、大満足!!」と心の底から湧き上がる喜びを感じるタイプの釣り人なので、まさにこういう出会いを待っていたのです。

 

この時で、時刻は午前3時51分。

あと1時間半もすれば夜明けです。

⑦

まさに一晩この「一発」のために粘っていた甲斐がありました。

フッキングの位置もバッチリ決まっていて、これなら糸が切れない限りはバレないでしょう。

⑧

「ロックンビーズソフト」を光らせたクッション兼バイトマーカー効果も効いていたと思います。

暗闇の水中の中で1点だけ光るところがあることは、魚が狙いを定めるのに効果が上がる気がしています。

⑨

こういうキジハタが喰ってくる、だからしっかりと獲り込める道具立ては必要。

⑩

そこに妥協してしまうと、一か八かの魚が掛かったときに後々後悔するかもしれない…。

しかし、それは原則“なし”なんです。

一撃必中で獲っておかねば……。

 

 

その後、再びロングスピンでは安定して釣果が出ていてこちらは私の目の前でヒットしたキジハタ。

⑪

常夜灯から漏れる光の下をなんとキジハタが泳いでいる姿も目撃。港内側の堤防の先端付近、こちらは水深7mほどですが、7mあってもキジハタは悠々と上層(水面下1m~2m近くの間くらいの層)を泳いでいました。

シャコやアオリイカを狙って、キジハタが上層まで完全に浮き上がって泳いでいるんですね。

こういうタイプの根魚ですから、ボトムをズルズル引きずってしまうとたいてい結果が伴わないことの方が多いんです。

同じロックフィッシュゲームカテゴリーでも魚の種類が違うと、それぞれで狙い方も異なります。

更に細かく言うと1魚種ずつ種類が違うわけですから、そこの違いを勉強していくとこのジャンルの釣りはもっと面白くなりますよね。

いずれにしても「あ!キジハタだ!」と泳いでいるキジハタの輪郭が見えたところにワームを落としての即ヒットだったから私も見てて興奮しました!

おめでとうございました!

 

その後はパタリと魚の気配がなくなり、釣果もストップ。

全然釣れなくなった頃には夜が明けてきました。

⑮

朝マズメは期待とは裏腹にまるでダメで、タイミング的には暗いうちがベストだったのでしょう。

 

この釣行はこれにて完結。

終始、スニーカーで楽しめる港をフィールドに点々としたことも身体の負担が少なく、良かったです。

安心の夜釣りが楽しめました。

RTC-922EXH

今回、こだわりを持って使っていたロックトランジットRTC-922EXH“ロングベイトキャスター92”は見た目のままの通り、とてもパワフルなロッドでアクション的には剛竿の部類に入ります。

太さ・硬さだけでなく、長さにもこだわって開発された9フィート2インチの長尺モデル。

大型根魚をフルパワーフッキングで掛けてブチ抜いて獲る!みたいな豪快な釣りにも平然と対応します。

⑫

しかし、ただ強い剛竿では魚を誘うための繊細さは演出できないため、7gリグも投げれる柔軟性も与えつつ、11g~ナツメオモリ10号(42g換算)のスーパーヘビーテキサスまでブン投げ出来る広い対応域を兼ね備えていることと、もう一つは縦の誘いだけでなく、横の誘いも掛けれてなおかつスイミングバイトも弾かない絶妙な張りと硬さに設計してある竿ですからアイナメ・ソイ・カジカのみならず、スイミングも重要なハタの釣りにも有効な竿に仕上がっています。

ですので、必要あればどこでも使える根魚竿です。

竿自体もとても投げやすいので、ルアーの飛距離もすごく飛びます!

⑬

この釣行をもって量産化決定となり、2017年の今日に至っています。

 

 

キジハタを求めた瀬戸内ロックフィッシュゲームは感動的な形で幕を引きました。

自身も有意義な時間で、ご当地のエキスパート方々、ロコアングラーの方々とも根魚話が大いに盛り上がるひとときを過ごすことが出来ました。

⑭

四国の皆さん、どうもありがとうございました。

清々しい気持ちで迎えた夜明けは、この釣行の〆に早朝からうどん店へ!

朝からうどん店がオープンしていたこともびっくりしましたが、早朝から讃岐うどんを食したのは初めて。

さすが、うどん県・香川。

朝食は讃岐うどんへ!

一晩徹夜で竿を振った身体に讃岐うどんの優しい出汁の味が染み渡る……。

この後、一気に眠気が(笑)。

 

こうして一緒に釣りを楽しませていただいた皆さんに感謝しつつ、瀬戸内を後にしました。

⑯

豊穣な瀬戸内の海とご一緒させていただきました釣り人の皆さん方、どうもありがとうございました!

 

重複になりますが、キジハタを狙われる方!

ライトテキサスfor瀬戸内キジハタ

ぜひこの組み合わせ、貴殿のフィールドで試してみてください。

きっと、いいことあるかも…しれません!

 

 

こうしている只今2月も早いもので既に下旬を迎えました。

⑰

3月になれば、南の方から順を追ってキジハタ釣りが今年もスタートしていきます。

楽しみですね。

 

今や大人気のキジハタ釣りもスタイルは様々。

臨機応変。固定概念にとらわれず、柔軟な発想で今年もロックフィッシュゲームを皆で一緒に楽しんでまいりましょう。

そんな夏の海が待ち遠しい、今日この頃です。

 

 

■使用タックル

●ロッド:ロックトランジット RTC-922EXH“ロングベイトキャスター92”

●リール:エクスセンスDC

●ライン:シーガーマルティア2号

●リーダー:シーガーグランドマックスショックリーダー5号(24lb)

●シンカー:クランクシンカーSP 3/8oz(11g)

●クッションビーズ:ロックンビーズソフト

●フック:カルティバ/ツイストロック2/0

●ワーム:ガルプSWパルスワーム4”

●アームプロテクター:オーナーばり/アームプロテクターOWNERネイビー×シルバー

●レッグプロテクター:オーナーばり/レッグプロテクターOWNERネイビー×シルバー

●フローティングベスト:リトルプレゼンツ/リトルオーシャン・ロックフィッシュPFD

●偏光グラス:ZEAL OPTICS/Vanq

●偏光レンズ:TALEXモアイブラウン(夜間対応偏光レンズ)

 

 

 

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ロックトランジットを携えて。四国・瀬戸内キジハタゲーム(5)

「うわぁ! デカイっ!!」

深夜ー。

夜の港に歓喜が響き渡ります。

 

なんと!

①

これは凄いっ!!

大物キジハタが出現!!

②

シューティンウェイSWC-802EXH“スキップラン”で、ブチ抜きです。

③

素晴らしい大物です!!

 

深夜の衝撃。

いやぁ~、びっくりしますね。

このような大きなキジハタが!

それも港から釣れる可能性があるのですから、瀬戸内海もまた凄い海です。

 

さすが地元エキスパート!

おめでとうございます!

 

数が釣れない希少な魚ほど1尾の大物はその場のみんなで共有できる喜びがあります。

そんなうれしさに浸りつつ、また皆がバラけて各々の立ち位置に戻ってほどなく…「来たぁ~!!」とまたもや歓喜の声が!

「ネット!ネット!」と誰かの声がかすかに聞こえてきます。

………何が起こっているんでしょうか。

夜の港、広く散って釣りをしているので声だけでしか様子が分かりません。

 

「佐藤さん、こっちもデカイですよ~」と登場したのは迫力の40cm!

④

出たぁ~、またもや40UPのキジハタ!!

先程のはベイトタックルでの釣果に対し、今度はロングスピンでの釣果。

軽量リグを遠投して大物を仕留める。

レバーブレーキリールを駆使しての痛快なファイトだった、とのことです。

メジナやクロダイなど磯のフカセ釣りで主体のレバーブレーキ付きスピニングリールですが、海のルアー釣り界ではシーバスフィッシングで確立されたこともあり今日ではレバーブレーキ付スピニングリールはソルトルアーアングラー層でもずいぶんと認知が進みました。

実際に使用されている方も多いことと思います。

他にも近年ではエギングで実験導入されたり、川の流れの中をグネグネと首振り伴うローリングファイトすることでバレも多いサクラマスゲームでも導入するアングラーがいたりとか、少しずついろいろな釣りジャンルに対しても注目されてくるようになりました。

糸の放出を瞬時にON/OFF切り替えられることでラインでのテンションを一定に保ちやすくバラシを減らせる効果が上がったり、足元の突っ込みもうまく回避できるというメリットは、ロックフィッシュゲームの世界でも今後もっと開けてくる可能性も秘めていますね。

⑤

それにしても相変わらず、ロングスピンの効果は目を見張るものがあります。

アイナメゲーム、ソイゲームのみならず、ハタゲームでもメリット際立つロングスピン釣法。

この威力を実際のフィールドで知れば知るほどに分かるのですが、確かに全国規模で浸透していくわけですよね。

単純に飛距離に特化するに限らず、そもそもベイトリールのキャスティングが苦手…という方にもこの釣りを楽しむことが出来る釣り方です。

⑤b

ロックフィッシュゲームの世界も、スピニングタックルの釣りもベイトタックル同様に攻撃的な釣りへと変わった現在。

もちろん、私にとっても今では欠かせない釣り方のひとつになりました。

 

 

本日2尾目の40UPキジハタの出現。

俄然、やる気が高まります!

 

そして…私にも一度、カサゴらしき極小のアタリがあったものの明らかに掛かるような感じがなかったのでこのアタリはそのまま見送り。

その後のことでした。

 

私の考えとしては、「水の中では浮遊させた状態でワームを水平くらいの位置でホールドさせていたい」。

だけど今は潮止まりで潮は動いていないから、フォールスピードが速くなり過ぎないように軽いシンカーを使いたいわけですが、今宵私が使用しているRTC-922EXH“ロングベイトキャスター92”の場合には下限で11gのキャストに対応できますが、さすがに7g以下のウェイトまで下がると11gを使うほどには遠投はしにくくなるから、そうなると今必要な望みの飛距離には達しにくい。

最初は7gシンカーで頑張っていたのですが、7gでも投げれることは投げれるのですが、飛距離的に周囲のロングスピンを用いている皆さんとは着水地点が違い過ぎる。

今宵キジハタが掛かっているのはブレイクの向こう側の急に深くなっているところ。

だから最も簡単な方法は私もロングスピンに重点を置いた釣りに切り替えればもしかするとたちまち釣果の面は解消されるのかもしれませんが、そうなると今回の主目的が遂行出来ないからベイトの剛竿で今夜は押し通す必要もこの日の自分にはあったのです。

そこでシンカーは思いきってタングステン7gバレットシンカーからタングステン14gに上げたかわりにライトテキサスからダウンショットリグにチェンジ。

そして、浮力の高い素材のワームをセレクトすることでシンカーは着低していてもリーダーの長さの分、ワームはボトムにつかないから、ワームをサスペンド状態で誘える。

そう思いまして。

 

あとはワームにも自力で水平姿勢を保つための「浮力」もほしかったんです。

そこでロックフィッシュ用ではないのですが、ヒラメ用の浮力の強いワームをこのタイミングでは投入することにしました。

そこでセレクトしたのは熱砂のドルフィンキッカー4”、上下にテールが動くタイプのシャッドテールワームです。

テールの動き方が普通のシャッドテールの逆なのも珍しいですが、それだけでなくてこのワームは浮力が大きいためダウンショットリグのワーム水平維持効果と相まって、14gシンカーのダウンショットリグであってもワームを底ベタにしないで済むというところも考えです。

狙いのキジハタが今、小魚を捕食しているかどうかは分からないのですが、水中でのワームの姿勢で考えれば「今はこれがいけるな…」とにらみ、投入したのがまさに正解だったようで、そう時間を待たずして“ガツッ!”とキジハタのバイトを察知したのです。

アワセが決まり、「よ~し、来たぁ~」とゴリ巻きして魚をブチ抜いたら足元でキジハタの口から針がポロッと外れてそのままナチュラルリリース。

あらま…夜の暗い海にポチャンとキジハタが対面ままならずの間に戻って行ってしまいました。

 

30cmちょっとくらいの大きさだったので、魚が小さ過ぎるわけでもなく、個人的にはけっこううれしかったのですが、まぁ~やってしまったと!(笑)。

隣で竿を振っていた堀川さんには見られてしまいましたので、とりあえず笑ってやり過します(爆)。

もしかして今の魚が最初で最後かもしれない…と思う気持ちと同時にに、いや待てよ…もう一発次があるかもしれない、という不思議な気持ちも湧いてきて両方が混じりあう感じに。

なので、心を鎮めようとまずは落ち着いてタックルをチェックすることにしました。

 

ちょうど、リーダーに細かい傷が入っていたので結び直すことに。

結構、捨石のあるところを重点的に釣っているので細かい傷はラインの表面だけですが入っていたのですが知っての通りシーガーのフロロはとにかく強いですから、このくらいの傷であればこれが原因で切れるまでとはいかないまでも、万が一ということを考えれば面倒がらずにリーダーも結び直しに取りかかります。

今夜はキジハタの大物を2尾も見ていますので知らず知らずに何気に興奮が高まってきてはいるのですが、ここで焦っても結局のところはダメなんですよね。

だから、糸を結び直す時間は心を落ち着かせるためにも役立つ必要時間。

ちょっとした不安も時には次の一手で大きなダメージにつながってしまうこともあるからラインチェック、リーダー交換、針の交換と、眠気が増してきた夜中の時間をうまくかわしつつ、黙々と道具の再チェックです。

 

すると、「来たぁ~!」とまたもやキジハタがお出ましに!

「ようやく釣れました~。」

⑥

おめでとうございます!

ロングスピン、もはや【安定のロングスピン】と言っても過言ではない領域です。

 

みんなで1尾を引っ張り出すのがやっとかもしれない…というほどに非常にタフだとのキジハタ前情報からは思いもよらぬ、今夜は好釣果に好転。

キジハタ劇場、6名中5名の方が見事キャッチされる上昇展開。

さすが全国に名が知れ渡るキジハタ釣りの名所・瀬戸内海です。

あとは釣っていないのは私だけです。

 

「俺にも釣れるのかなぁ~」と自問自答しつつ、夜明けが来るまで「なんとかしたい」このもどかしい気持ち。

ですが、あるときには“釣れない釣りの代名詞”とも称されることがあるサクラマスの釣りで自分はこういう場面は20年以上も経験していて慣れっこですから、伊達な根魚釣師これくらいでは動じません(笑)。

 

「皆さんのこの勢いに乗って、私もなんとか一匹釣らせてください瀬戸内の神様!」と心の中でお願いしつつ、大きく深呼吸。

 

タックルは万全。

ラインの心配はなし、リーダーもOK。

ロッドとリールの心配もなし。

ワームも、シンカーも、フックも、もうこれに決めました。

あとは変えないつもりです。

 

潮の流れに変化が出てきたことを夜間対応偏向グラス・TALEXモアイブラウン越しに目視していたことで確信しました。

目指したのは、潮の流れるスピードに合わせたリギング。

そこでまずはダウンショットからライトテキサスに戻しました。

この場所は沖の砂地だけでなく手前側にある捨石の上も引いてくるから、根がかりにも強いテキサスリグが今この状況でならフルに活かせること。でも、テキサスリグだと縦の動きが強調されてしまうからシンカーは軽いものにしてナチュラルドリフトで流せる重さが重要。横の動きを出したいがために、です。

そのためには全身で水受けするワーム形状でありつつも、テールもヒラヒラと舞うものが好ましい。

水を蹴る動きではなくて、水を受けて流すタイプですね。そうなるとグラブやカーリーテールは抜群に使い勝手が良い。

あとは、目視できる範囲にいるキジハタのエサとなりうる生き物であるシャコエビとアオリイカのどちらでも化けてくれるように配慮したワーム形状……そうなるとパルスワームならうってつけの形状です。

魚の襲撃目標となるバイトマーカーにはロックンビーズソフトをライトで照らして蓄光して光らせます。

シンカーは、飛ばすためにある程度の重さは必要だけど、低比重のため沈むのは遅くスローフォールさせるためのブラスシンカー。タングステンよりも沈みの遅さは時と場合により長所になります。

剛竿と共にPEライン2号で強引に引っ張り合いしても負けない針強度とスムーズな針掛かり。

キジハタの引きは強烈だからと言って、ただ太いだけの針ではダメなので、アタリを拾える針先を備えたものでなくてはいけません。

 

今、考えられる“自分の中でのゴールデンバランス”で組み合わせたセッティング。

ライトテキサスfor瀬戸内キジハタ

リグはこれです。

ワームはバークレイ/ガルプSWパルスワーム4”(カラー:モエビ)、オフセットフックはカルティバ/ツイストロック2/0、クッションビーズはプロズワン/ロックンビーズソフト、ブラスシンカーはプロズワン/クランクシンカーSP 3/8oz(11g)、リーダーにはシーガー/グランドマックスショックリーダー5号(24lb相当)を入れています。あとはシンカーの上、25cmほどの位置にシンカーストッパーを取り付けています。

このリグ、釣れる要素がぎっしりと詰まっています。

これまでの自分の経験測で割り出しているので、あとは迷いはありませんでした。

「最後はこれで決めてやる」、そう思いました。

 

 

そしてー。

この後、ついにその時はやって来たのです。

 

 

 

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ロックトランジットを携えて。四国・瀬戸内キジハタゲーム(4)

真夏の瀬戸内海、キジハタを追う熱い(暑い)夜は続きます。

先程パラついた雨でジメジメ感もプラスされ不快指数は高まるものの、眠気をうまくかわしつつ暗闇の海中に潜む至極の宝石に狙いを絞り込んだ釣りを各々が展開。

①

再び「ヒット」の声があがります。

②

ロングスピンによる、軽量ジグヘッドリグ遠投スイミング!

おめでとうございます!

ロングスピン釣法は強し。

ヒットルアーは3インチ級のシャッドテールワームです。

 

 

続いてアオリイカのエギングから、再びキジハタ狙いのロングスピンに戻しての大本命!!

③

機転を利かせた一撃。

おめでとうございます!

④

釣れたキジハタが吐き出したのはシャコ!

エビ型ワームで釣れたキジハタがご覧の通り、シャコを吐き出したのです。

⑤

これです。

まさに先程、アオリイカの新子たちが執拗に追っていたシャコです。

 

今宵の海の中の様子が垣間見れます。

簡単に説明すると以下、こうです。

表層~上層をなんらかの要因で活発化し泳ぎ回るシャコエビの存在あり。

シャコの泳いでいる上層~中層のレンジを目掛けて襲うアオリイカがいる。

アオリイカと共にシャコエビを狙っているであろう魚がキジハタ(現に捕食していたことにより)。

 

以上を踏まえると、今のキジハタが狙っているベイトの種類はおのずとおおまかには特定出来ます。

そうなりますと…キジハタの停滞しているレンジがおのずと手がかりであり、一番知りたいわけです。

居付き型のキジハタなのか、ベイトを追って回遊してきたキジハタなのか。

ただし、シャコは砂地に生息する甲殻類。

このあたりの海底は砂地であることから、居付き型キジハタであるとすれば海底に何らかの起伏変化や障害物が局地的に存在する本当にピンスポットにいる個体であろうし、他の場所から回遊してきた個体群であればここはエサを狩りにやってきた場所であり、普段生息している場所はもっと別な場所にある可能性もあるわけです。

いずれにしてもこの状況下で「今、考えなければいけないこと」はキジハタはシャコの存在と共にアオリイカの新子も好物だということ。

これはアオリイカのエギングが盛んな日本海側に精通する釣り人の間では有名な話です。

それに加え、緯度の高い東北地方でもこういう話は存在し、例えば山形県飛島のキジハタを追う遊漁船シルバースノーの小野船長の話などでは秋のキジハタはアオリイカの新子を好んでよく喰っていることがあると以前教えてくださったことがありました。

そんな時にはワームの色は白に反応が良いとのことで、白以外にはピンクも良いそうです。

となるとこの瀬戸内の本日、キジハタにとっての今宵のベイトとして存在の大きな生き物はシャコエビとアオリイカの両方である可能性が考えられます。

 

2016シーズンの瀬戸内でとても熱いというシャッドテールワームパターンに習って、私もパワーベイトSW Tテールミノー2.5”を今日のスタートから投げたものの現時点、全くのノーバイト。

なにか違うのでしょう。

ワームの引き方が合ってないのか、ワームセレクトが違うのか。ルアーを引っ張っているレンジが魚とコンタクトしていないのか、そもそも私が投げている場所にキジハタがいないのか。

考えることは沢山あります。

シャッドテールワームのパターンでは自分には全くアタリがないため、シャコパターンやイカパターンの釣りに釣り方をシフトしていくことを考えます。

本日の釣行では完全なるイカイミテートのワームは私は持参していないものの、シルエット的にイカパターンに対応するには多少無理すればイカの泳いでいる感じを模せるバルキーホッグ3インチ、パワーホッグ4インチを順番に投入。

ホッグ系ワームはご周知の通り、甲殻類ワームを代表するシェイプとして知られていますが、ホッグは横幅があるためシャコのイメージでは使いにくい。大型のエビやカニの類の甲殻類を模すことが得意な形状です。このときはホッグワームを使いつつもそんな甲殻類を模したアクションは与えず、イカがフワフワ漂いながら泳いでいるアクションに切り替えてシルエットを闇夜にぼやけさせてアクションをかけることに注意しました。

あくまでも甲殻類として訴求したいのではなく、イカのイメージでホッグワームを操作するのです。

しかし、これも全くアタリなし。

 

今や瀬戸内はキジハタ激戦区。

ルアーを何度も見た個体も多いだろうし、シーズン中は多くの釣り人がルアーを海中に投げ入れている。

なおかつ、キジハタの場合にはアイナメやソイよりも釣ることが難しい根魚。

そう簡単にはいかないことは分かっています。

私の操作するルアーは海の中で見切られているのでしょうか。

 

再び「ヒット」の声が!

声の主は杉村さんで、3インチ級シャッドテールワームのライトテキサスで炸裂させていました。

⑥

有限実行、さすがです。

「先程まで7gシンカーでやっていたんですが、アコウは浮いていると思いましてね。7gだと重いと思って、5gに重さを変えたらアタリが出ましたね。」

ロッドはロックトランジットRTC-702H“ヘビーライト”です。

 

シンカーが軽ければ軽いほど、ワームが水中を漂う時間は長い。

これは間違いないです。

ただし、海の中には潮流があるからどうしてもルアーは流されていく。

そうなると狙いのスポットにワームを流せなくなったり、底取りしようにも着低が分かりづらくなるからシンカーを重くしてしまう、という方がロックフィッシュアングラーには最も多いことだと思われます。

 

ですが、ここ。

考え方によっては、とても重要なところだとも思うのです。

 

5gと7gのバレットシンカー。それはたかだか2gの差。

これをどうとらえるか?はその人の釣り経験やスタイルによるものかもしれませんが、キジハタやクロソイ釣り経験の長いロックアングラーであれば1gの差でも時にアタリの数に差が出ることを感覚的には知っているでしょうから、この2gのウエイトの差にも「なにかあるんだろうな」と注目すべきでありましょう。

 

メバリングに至っては1gと2gのジグヘッドリグとでは全くの別物アプローチになることはご周知の通り。

これをメバル同様に「浮く根魚」であるキジハタやクロソイに当てはめると、確かにメバルまでの極上の繊細さは追求しなくても、やはりここにひとつのキモは同様にあるように思えるのです。

キジハタでそうなのであれば、キジハタを凌ぐスイマータイプのロックフィッシュであるオオモンハタに至っては、もっと細かいレンジコントロールの釣り方がこの先にあるように感じています。そうです、シーバスやサクラマスばりに細かいレンジ操作の釣りです。

 

いずれにしましてもキジハタですが、「デカイのが掛かっても安心のパワーがありつつ、重いシンカーを投げるだけではなくて軽量シンカーも1本の竿で扱えることも大事なんです」と杉村さん。

これをベイトフィネス専用タックルを使えば更にリグ自体は投げやすくなるものの、あくまで海でのベイトフィネスの概念は小型のターゲットを楽しく釣るスタイルに特化した方向性が現在は主流だから、このときに想定外の巨大アコウがかかって瞬時に根に突撃されてしまった場合だと………ベイトフィネスタックルではとても応戦できない…というジレンマを抱えることになってしまいます。

最大の難点と改善したい妥協点もまたここにあるわけです。

この難題を少しでも緩和できるロックトランジットRTC-702H“ヘビーライト”の登場は、これまで難しかった領域の穴を埋めるパズルの1ピースにも成り得る、新領域をカバーできるロッドという風にも言えます。

杉村さんの場合には名手ですのでロッドに表記されている快適リグウェイトの規定値よりも更に軽い5gリグもRTC-702H“ヘビーライト”で扱ってしまいます。

そのためにPEラインは1.2号や1.5号ではなく、ご当人はベイトキャスティングでPE1号をセレクトしているというのも頷けます。

 

 

時間は夜の22時を過ぎた頃合。

⑦

ロングスピンでよく釣る人はレバーブレーキリールの操作の巧さにも注目しています。

⑧

時を待ってはポツポツとカサゴが釣れたり、待望のキジハタのヒットが一人ずつ続いていきます。

⑨

⑩

沖に露出していた波消ブロックの際にリグを撃ち込んでバイトを得たというこちらのキジハタは色が白っぽくて珍しい体色でした。こちらはおそらく居付きタイプ、でしょうか。

おめでとうございます!

PEラインセッティングによる、シューティンウェイSWC-802EXH“スキップラン”でのカサゴとキジハタの釣果です。

 

先程の小雨と強風が海になにかの変化をもたらしたのか。

31度を超えているという海水温。

ぬるま湯状態で厳しいのは厳しいのでしょうけれども、強風で水が攪拌され多少なりとも水が動いたからか思いの他、魚たちが動き出した。

 

また一人またひとりと幸運のキジハタを手にしていくアングラーたちに笑みがこぼれていく。

 

ネイティブトラウトをやる人ならば想像容易いと思うのですが、この釣れ具合はまるで春のサクラマス釣りのような雰囲気に似ているんですね。

1尾釣れることが喜ばしい感動系の釣り。

こういう釣り、自分大好きなんです。

 

もしかして、今日はチャンスなのかもしれません。

 

 

 

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ロックトランジットを携えて。四国・瀬戸内キジハタゲーム(3)

瀬戸内海は香川。

ご当地に生息するキジハタたちの動きが活発化する日没を待って釣り場へ。

平日の夜にも関わらず、今宵終結したのはキジハタゲームに情熱を燃やすロックフィッシュアングラーの皆さん。

①

本日私が使うタックルは2つ。

ロングスピン用はロックトランジットRTS-902MH“ロングスピンキャスター90”グランドリミテッド。

もう片方はロングベイト用(当時はプロトタイプ)のロックトランジットRTC-922EXH“ロングベイトキャスター92”の2本立てです。

スピニングとベイト、1本ずつあるとオカッパリの釣りは安心感が増しますよね。

魚釣りの分からないところは、その日釣り場に行ってみないと当日の釣り方や状況が把握出来ないことが多く、予め1本の道具に使用するリグやワームまで絞り込んで決め撃ちしてしまうと、万が一そのパターンが通用しない状況に当たってしまった場合に困るため、アプローチの異なる2タックルの使い分けを私の場合はおこなっています。

単純に魚を釣るだけであればロングスピンでの釣りの方が手堅い感じはするものの、私は今回ロングベイトロッドの最終テストにつき、仮に適切なアプローチとは異なったしまった場合であっても今釣行に限ってはロングベイトの方に重点を置き、ロングスピンはサブにする心構えで来ました。

リールはスピニングがヴァンキッシュ4000HG、ラインがシーガーライトタックルフラッシュⅢ1号+シーガーグランドマックスショックリーダー5号(24lb相当)。

ベイトリールはエクスセンスDC、ラインはシーガーマルティア2号+シーガーグランドマックスショックリーダー5号(24lb相当)です。

 

②

キジハタ釣りのエキスパート・杉村さんは上の写真の通り、ロックトランジットRTC-702H“ヘビーライト”(当時はプロトタイプ)にハイギヤベイトリール、ラインはPE1号、タングステンバレットシンカー7gに3インチクラスのシャッドテールワームをセットしたスイミング対応のライトテキサスを組まれていました。

杉村さんはベイトリールでもPE1号を用いることで7gや5gといったライトテキサスをベイトタックルでも扱うことが可能となるそうで、こちらのロックトランジットRTC-702H“ヘビーライト”ではなんと3gや3.5gのウルトラライトテキサスもこのシステムで扱っていました。ワームの自重とフックの自重も合算すると仮に3.5gシンカー使用時でもリグ全体としてはトータルでは「5g以上」になっているという考えも頷けます。

近頃の瀬戸内海、シャッドテールワームのライトテキサスがキジハタに非常に効く!とのことでした。

 

ということで早速、実釣スタート!と行きたいところですが、移動性の低気圧が急接近中で、なんだか向こう側に見える雲がとてもあやしい感じです…。

真っ黒い雲が視界に入ってきました。

ずっと雨が降っていなかったご当地ですから事前のお話では海水温も31度とのこと。

隣県・高知の早明浦ダムの貯水率も30%を切っているこの渇水状態のタイミング、海とはいえ31度の“ぬるま湯”ともなると…ここのところは急激に釣れなくなり、魚っ気もない…とのことでした。

意外にも降雨にこれが恵みの雨と化すかと思えば、パラパラと小雨が降ったのちすぐに止んで今度は急に風が吹き荒れる具合に。

 

港の外側は風波がバシャバシャと音を立てているため、まずは風を避けられる港内側から釣りを試みます。

夜の遅い時間になれば風は収まるとの予報なので、それを信じまずは少しの間、辛抱の釣りは避けられない感じです。

 

出だしから今宵の釣り内容があやしい感じがちょっとしてきたのですが、釣れる釣れないは別として安全な釣りは可能ですので、うまい具合に誰かにキジハタが釣れるように祈るばかりです。

 

波のない港内側に目をやると、何かが水面下を移動しています。

私は夜でも偏向グラスを着用して釣りをしているため、常夜灯下など光がこもれる場所であれば水中を移動する何かを発見したのです。

尚、通常は夜間の偏向グラスは視界低下を招くおそれがあるため着用しないことが望ましいですが、それはあくまでも普通の偏向グラスの場合においてのこと。

私が愛用しているタレックス偏向レンズには夜間の使用も認可されているモデルもラインナップされています。

それがタレックス「モアイレンズ」です。

モアイブラウンとモアイグレーの2種類ありまして、夜間でも水面下のコントラストを知りたい!見たい!私の場合にはコントラス性がプラスされた夜間対応レンズであるモアイブラウンのレンズを着用。

 

それで見えたのがなんとこちら!

シャコエビです。

③

シャコエビは水面直下~水面下30cm~おおよそ50cmくらい下を泳ぎ回っているのです。

(写真を拡大してご覧いただくと、見やすいと思います。)

 

「え~っ!シャコエビって海中を泳ぐ回るの~??」という方も多いことと思われますが、実際こうして水中を泳ぐ回っている状態のシャコエビは私もはじめて観察しました。

④

それも1尾ではなく、複数匹であちらこちらで泳いでいました!

 

そのシャコエビを狙って襲っていたのがアオリイカの新子です。

アオリイカは小魚のみならずエビも大好物なのはエギング愛好家の皆さんなら知っての通り。

このときのように、水面付近を無防備に泳ぐシャコエビは襲いやすい格好のエサというわけです。

 

しまった!

こういう状況であればエギも一緒に持参すれば良かった(笑)と内心思ったわけですが、今回はキジハタ1本絞りの本格キジハタ釣行。

今日はあいにく誰もエギを持ってこなかった…と皆思っていたら、おひとり「あった!あった!」と。

先日使ったエギが運良くタックルバッグの中に入ったままだったらしく、ロングスピンタックルでキジハタを狙っていたワームリグを外し、エギにチェンジ。

その数投目でアオリイカを見事にゲットされました!

おめでとうございます!!

⑤

私のPEラインは1号を入れていてそこそこ太めなのですが、皆さんが使うPEラインは0.6号や0.8号が主体。

細いPEラインにロングスピンキャスター90であれば、緊急時には即席エギングタックルにも大変身。

⑥

この後も“ロングスピンキャスター90”でエギングしてアオリイカを立て続けけにキャッチしていきました!

 

アオリイカが釣れ続ける最中、エギを持っていない他の5名(笑)はまだ風が強いなかラインメンディングに注意を注ぎながらワームを繊細に動かして、きっといるではあろう…キジハタを誘い出していきます。

ライトテキサスに、ジグヘッド、ジグヘッドリグの上に軽量バレットシンカーを1つ乗せたテキサスジグヘッド、ジカリグ、チェリーリグ、ダウンショット。

どのリグにアタリが出るか…思い思いのワームをローテーションしながら希少な根魚「キジハタ」に一歩ずつ迫っていきます。

尚、リグの重さは5g~14gまでの範囲で、それ以上の重さは皆さん揃って「使わないですね~。」とのことでした。

水深に対して用いるシンカーの重さが平均的に重いものが多く使われているアイナメ釣り地域とは、そのあたりとも異なるアプローチをしている点も興味深いのではないでしょうか。

釣りを見ると、シンカーの重さでドスン!ドスン!と底を叩くような釣り方はしていなく、潮に馴染ませつつワームリグを自然に流す釣りをしているんです。つまりは、ナチュラルドリフトの釣りですよね。

なので、皆さんの道具立てを拝見するとスピニングリールはレバーブレーキリールの使用率も高く、浮力の強いPEラインを巧みなラインメンディングでさばききり、レバー機能も有効に活用してリールを操作をしていることが伺い知れます。

こういう釣りは磯釣りがとても盛んな西日本のフィールドに行くと、海釣りではもともとレバーブレーキリールへの馴染みが深い地域性もあってか目にする機会が多くなるのですが、私が知る限りでは北海道や東北のような緯度の高い地域に行けば行きほどロックフィッシュゲームのスピニングリールでレバーブレーキリールを積極的に活用されているケースは極めて稀に感じます。

同じ「ロックフィッシュゲーム」という括りにおいても、南北ではだいぶ大きなギャップがあるのですが、どちらかのイメージでこの奥深き根魚釣りの世界を統一してしまうのではなく、この地域差を両方深く知ることでそれぞれの長所を取り入れた製品化をプロズワンでは取り組んでいます。ロックトランジットもその取り組みの成果になっています。

 

さて、お話を戻します!

すると風の強い最中、お二人にダブルヒットしたようです!

「アコウだ!アコウだ!」と響き渡る声に、ついに出ましたか!と私も駆け寄ります。

⑦

釣りあげられていたのは良型のカサゴとキジハタ。

タイミングよく、ダブルヒットに至ったようです!

 

瀬戸内の宝石キジハタの出現に、一同の士気は益々高まりました!

⑧

まずは「おめでとうございます!!」

使用ロッドはロックトランジットRTS-902MH“ロングスピンキャスター90”グランドリミテッドです。

 

ついに出ましたね、キジハタ!

キジハタとの出会いはとても喜ばしいこと。

 

この魚に会いたくて、憧れるロックフィッシュアングラーは今や数知れず。

 

むむむ、ここはキジハタの生息する海。

今夜は眠れない夜になりそうな予感がしてきました!

 

 

 

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