ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

「釣り東北+新潟 2015年4月号」発売

★プロズワンからのお知らせ★

3月25日(水)「釣り東北+新潟 2015年4月号」(釣り東北社)が発売されました。

 

新連載

■ロックの世界を広げるロングスピン

~Vol.1 ロングスピン釣法の着眼点とその概要編~

写真と文:佐藤文紀

 

ぜひ、ご一読くださいませ。

「春の陽気に包まれて」in関西

関西に行っておりました。

 

桜の木。

①

つぼみも膨らみ、開花まで間もなくの様子に春を先取りできた気分に浸れてうれしく思いました。

4月に入れば北国・東北でもー。

 

関西へはそれ相応に何度も行ったことがありますが、今回初めて食した大阪名物・串カツ。

②

二度付け禁止!のマナー厳守で、ご当地グルメも頂きます。

串カツ屋さんへは東京湾ボートシーバス&クロダイの名門にして大人気の船宿「横浜アイランドクルーズフィッシングクラブ(icfc)」チーフキャプテン・遠藤さんとご一緒しました!

私にクロダイの落とし込み釣りを教えて頂いたのが、遠藤さん率いる横浜icfcです。

なので、落とし込みクロダイゲームの先生的存在でもあります。

近年ではicfcさんが開発されたカラフルな飴玉型ルアーとして、クロダイ落とし込みゲームの新境地を切り開いた「クロダイキャンディー」が人気沸騰中ですよね!

色の効果でクロダイを釣る!! 凄く斬新なんです。

震災後は特に個人的な釣行日はなかなか時間が取れずにいるので今年は時間を作って、横浜でクロダイ落とし込みゲームも復帰出来たらいいなぁ…と考えています。

それにしても、久々にお会い出来てうれしかったです!

 

 

兵庫県ではバスフィッシングの大人気メーカー・デプスの奥村さんにも久々にお会いしました。

お会いするといつも気さくに話して下さるのでありがたいです。

それにしても、相変わらずクールでかっこいい社長さんです!

ジャンルは違いますが、釣り師としても、メーカー経営者としても、尊敬してやまない業界大先輩です。

人材を引っ張っていく、男としての強さとその存在感の偉大さをいつも感じずにはいられません。

 

 

この他にも、尊敬している諸先輩で著名なロッドデザイナーさんがいるのですが、今回初めてお会いしてお話できたことも有意義でした。

今は新天地に拠点を移られた方ですが、氏の手掛けた、かつてのシーバスロッドを触った時には、いち釣り人としての観点で申せば「この竿なら自分でお金出してでもほしい!」と思ったのを思い出し、当時ひどく感銘を受けたことが蘇りました。

Mさん!ありがとうございました。お会い出来て、光栄でした!

 

 

帰路、乗車していたバス車内一面に広がる大阪湾。

③

「大阪湾はチヌの海。」という言葉があるほど、こちら関西の大阪湾ではクロダイ(チヌ)とキビレ(キチヌ)の魚影が濃いことで全国的に有名です。

この他、タチウオ、シーバス、マダコ、マダイなどが人気の釣りターゲット。

ここ近年では、“アコウ”こと「キジハタ」の稚魚放流も大阪湾内でも少しずつ盛んになってきた動きを感じます。

大阪湾は典型的な都会のベイエリアではあるものの、四国・香川県での成功例もあるように、いつの日か、ロックフィッシャー憧れの根魚「キジハタ」が大都会・大阪のすぐ目の前の海でも、狙って釣れるターゲットにまで育つといいですよね。

市場でも希少価値の高い根魚として知られるキジハタは私達、釣り人にとっても同様に大変貴重な魚だけに、「魚釣り」という行為を通してこの魚と関わる際にはどうか大小構わずの乱獲だけは慎み1尾、1尾との出会いを大切にしていきたいものです。

キジハタって、それほど希少なロックフィッシュなのです。

言うなれば、根魚界のサクラマスのような存在だと私は捉えています。

いつでも、誰にだって簡単に釣れるわけではないけれど、「釣れたらうれしい!」ありがたみを実感する魚です。

 

全国各地、それぞれの地域で海釣りはターゲットそのものの違いや同じ魚種であっても釣り方やタックルが違っていたりとするから面白いし、今でも勉強になっています。

とりわけ今月は過度のハードスケジュールで常にどこかに行かなくてはならなかったので、久々に地元に帰ってきたら、ホッと安心すると同時に余計に疲れがどっと出た感じがしますが、月末の原稿締切日も控えているため、出版社から入稿の催促が来る前に……引き続き、気を引き締めて作業にあたりたいと思います。

 

ロッドの検品に出荷作業、新製品の生産と…予定帳を見たら4月も忙しない月になりそうですが、この様子だともうしばし丸々1日のお休みは頂けそうも…ないですね……(汗)。

ここまでくると、最後は体力勝負で(笑)、乗り切りたいと思う今日この頃です。

春、芽吹く季節になりました

仕事と仕事の移動の合間のカフェでの至福な一杯。

カフェで一息!

この、わずかな時間であっても今は有効にしたいと思う今日この頃。

 

最近は気温が暖かくなる日が多く、春の訪れが早い気がしますね。

今日は静岡と福岡で桜が開花したようですね。

桜の季節も、もうすぐ…。

 

昨冬~今春にかけては特にハードスケジュールになることは予め昨秋の時点から覚悟していたが、特に今年に入ってからのハードさは更に拍車がかかっている。

あまり言いたくない言葉ですが、連日、疲労困憊気味につき、なかなかブログまで手が回らない状態が続いているため、今年はあえて更新頻度を下げています。

その分の時間を本来の仕事に充てている、という具合です。

 

過日は、偏光グラスの契約メーカー・ZEAL OPTICSさん(グレンフィールド社)が大阪から、わざわざいらして下さいました。

今年から新しく着用するモデルの打ち合わせのためです。

ZEAL OPTICSの新モデル「ENZO」(エンゾ)導入が決まりました。

ZEAL OPTICSの新モデルENZO①

シルバー&ブラックのフレームカラーにレンズはTALEXアクションコパーとTALEXラスターオレンジでセッティングします。

長く自身のトレードマークとして活躍したVanqの血統をも受け継ぐENZO。

ZEAL OPTICSの新モデルENZO②

新しい相棒と共に向かう、これからの釣りシーンが楽しみです。

 

そして、次いでは北海道へ。

北海道札幌

メーカー展示会出展のため、個人的に釣りをする時間は確保出来ず断念。

やはりこの時期といえば!海アメ・海サクラの釣りがやりたかったのが本音ですが…年度末である3月ばかりは特に多忙を極めるため仕方ありません。

残念!

また北海道で会いましょう

それでも北海道に所縁(ゆかり)のある私にとっては、この地に滞在出来るだけで幸せな気分に浸れます。

釣りはまた改めて行きます。

 

ということで、北海道から戻るなり新しく受け持つことになった雑誌連載の原稿に加え、雑誌社への電話インタビュー対応も並行してこなしつつ、小社での新製品の開発も最終局面を迎えている現在。

私は今月はすべて土日返上したので、実質、休みなし。

そんな状態につき身体も休まるはずはなく、ついには風邪をこじらせてしまっているのが体調管理不行き届きで反省耐えないですが、明日からは関西に向かいます。

 

ですが、関西から戻り次第、また雑誌の原稿締切日にぶつかるスケジュールです。

常に泳いでいないと呼吸が出来ない、まるで回遊魚のような状態ですね(笑)。

 

最近は、朝一の時間の仙台空港の常連になってしまいました。

朝一の仙台空港の常連です

また少し落ち着きましたら、合間を縫って更新したいと思います。

 

4年後の今日という日を想う。~東日本大震災追悼の一日~

あの日もそうだった。

時は、4年前に遡る。

経験した最大級の揺れの後、外の視界は雪で白くなっていった。

 

悪運に悪運が重なり、人々の困惑は増していく一方だった。

 

 

東日本大震災から4年が経過した本日-。

 

毎年、この日ばかりは気が重いのは変わらない。

その後の行いが果たして正しかったのか?

今も自問は尽きないが、結果としてみれば自分に出せる精一杯のことをこの4年間でしてきたのは確かだ。

全身全霊の想い、とはこのことだろうか。

 

気力も、体力も、お金も、そして時間も。

人生の中で限られた貴重なこれらすべてを全部、費やしてきた。

 

復興を夢見て誓った再建への道。

 

その一方で、挫折する者が相次いでいく被災地。

それもそのはず。

起きてしまった現実のあまりの大きさを考えれば、誰だってうなずけるものであろう。

それを否定することなど、何人たりともあってはいけない。

人生が狂う、まさにそんな表現すら正しく思う。

 

時を同じくして、29歳(当時)の青年が投じたものは、それは、それは莫大なものであった。

悔しい気持ちに憎悪。

本来、「憎悪」なんて物書き人たるもの使ってはいけない心苦しい表現であるが、心の底から湧き上がるダークネスを逆コントロールすることで、本気で切れかかった精神を繋ぎ止め、自らが進むべく道を模索すべく原動力に転換させていく以外、方法はなかった。

人間、窮地に追い込まれるとそれほど、黒い力さえパワーに変換させなければいけない時がある。

憎しみや恨み。

その対象となる矛先は、こともあろう「海」だ。

これまでずっと恩恵を受けたきたにも関わらず、この時ばかりはたくさんの人の命を一瞬でかっさらって行った海を、ひどく恨んだのだ。

人々に生きていることを実感させてくれる幸せの場所は、地獄絵図と化した。

今もこの眼に焼き付いている。

 

喜び半分、悲しみ半分。

それが今、海に対する私が抱く感情である。

でも、「海が好きだから」の気持ちは残っているから、それだけは間違いなく本心だ。

 

この悲しみや憎しみ、辛さがすべて消え入ることは、きっとこの先もないだろうと思っている。

己の人生最後の日まで心の中に抱え込まなくてはいけない「覚悟」も私は分かっている。

 

癒えない大傷を抱えながら、歩む道はこれからも困難に違いない。

東日本大震災後の東北の被災地に生きる、とはそういうことなのだ。

この地に渦巻く悲しみの運命さえも一人、一人が背負わなくてはならない。

 

この重荷にいつまで耐えられるかは、私とて分からない。

もしかしたら、この先、ついに心が折れてしまうかもしれない。

こればかりは、今はまだ分からないのだ…。

 

しかし同時に、まだこの地に夢を見ているのも私なのだから、今日まで歯をくいしばって生きている。

だから、毎日毎日、全力疾走している。

正直、息があがるがまだ私は走っている。

 

おそらく……途中で走りをやめてしまえば、私が私でいられなくなるのも分かっているから、これまで走ることをやめなかった。

 

無心になって走る。

それも、いつも全力疾走だ!

 

 

4年間という重みは、果てしなく重い。

それは、生き残れた人のその後の人生とあの時に死んでいった人の気持ちまで背負い続けるから。

 

貴方にとっての4年間はどうでしたか?

 

今日はそれを考える日。

 

4年前のあの時に情景を戻して、原点に立つ本日・4年後の3月11日より。

4年後の3月11日の空。

東北に、いつかまた穏やかな生活が戻りますようにー。