ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

夏の北陸ロックな旅。

先週は北陸・新潟県に行ってきました。

連日の猛暑にさすがのセミたちも、ちょっと木陰でひと休み。

暑い日が続きますね。セミも木陰でひと休み(?)

 

 

 

 

 

 

 

今回は「釣り東北」誌のロケでした。

現地集合・現地解散につき、片道460キロ超のドライブです。何気に仙台⇔東京間より遠いです。

 

今回は“オヌマン”こと、シーバスプロアングラーの小沼正弥さんとご一緒してきました。

 

日本海・新潟の海は表面海水温31℃。

日本海。北陸は新潟の海も灼熱でした。

 

 

 

 

 

 

 

こうなると、もう海に飛び込みたくなる水温です(笑)。

気温も負けじと32℃。

人間も魚も…ただただ暑いわけですが、メインターゲットのキジハタやカサゴが釣れ、夏の北陸ロックの旅を満喫してきました。

 

キジハタ

 

 

 

 

 

 

 

キジハタ。

 

カサゴ

 

 

 

 

 

 

 

カサゴ。

 

 

太平洋側の北の浅い海ではなかなかお目にかかれない赤い根魚が今回の本命です。

釣っていて思いますがキジハタもカサゴもはほんとに面白い魚ですよね。特にハタ科の魚に関してはアイナメ・ソイ・メバルほどまだまだ明確なタクティクスが確立されていない魚種につき、今後の発展が益々望まれるターゲットです。

今回、キジハタにはブレードものが圧倒的に釣れました。むしろブレードがついていないと…限りなくアタリすら皆無。

なので、テキサスリグも「ブレードテキサス」にしてバージョンアップ。そのセッティング方法も、フラッシングのより強い“ひねり”を出すために、いつもとは付け方を変えました。

この他、ジグスピナーも良かったです。

 

さて!

今週はSALTWATER誌の「サカナサク、海の旅。」のロケが控えています。いよいよ舞台は東北へと移った本連載。

今回から私の地元・宮城県編の始まりです。

宮城県内の皆様、どこかの海でお会いしましたらその際はどうぞよろしくお願い致します。

「SALTWATER 2013年10月号」発売

★プロズワンからのお知らせ★

8月21日(水)SALTWATER 2013年10月号(地球丸)が発売されました。

  

■連載

サカナサク、海の旅。~東日本太平洋沿岸の現在(いま)を歩く~

第5回 福島県広野~相馬

文・題字・画=佐藤文紀

 

ぜひ、ご一読くださいませ。

夏の光景

今日からお盆明け、あっという間の大人の短い夏休みも昨日で終わってしまいました。

一昨年、昨年はお盆休暇も返上でしたが、今年は久々に少しのんびりさせて頂きました。お墓参りにちゃんと行くことも大事ですよね。

 

お盆の季節、盆踊りは各地であると思います。

港町である三陸沿岸も例年、お盆の頃になると海辺の部落でも夏祭りが多く見られました。

手作り感の溢れる地元の夏祭り。

素朴ながら、風情のある光景が私は好きでした。

なつかしい夏の夜の光景です

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は震災前の宮城県女川町は高白浜の盆踊りの様子です。

今ではこの場所も津波で変わり果ててしまいました。

友人宅にみんなで集まり、バーベキューで美味しい食べ物をワイワイ食べつつ、地域の夏祭りを眺めていたのを今となっては、とても懐かしく思います。

三陸の海辺をことごとく壊滅に追いやった東日本大震災。

被災地では公園という公園は仮設住宅が立ち並び、今では盆踊りや地域の夏祭りの会場もままならなくなったため開催を見送る地域が多くなりました。

 

震災被災地という、場所が場所、状況が状況ですのでいた仕方のないことですが、こういった盆踊りや夏祭りが少なくなり近所の子供たちの元気な姿をあまり見なくなったのもなんだか寂しい限りです。

 

 

さて―、気を取り直して!

夏休みは終わり。今日から再び前線復帰です。

今週、来週とロケが立て続けますが、暑さにバテずにまた頑張ろう!と思うところです。

 

今週のロケでは北陸に伺います。ちょっと遠路ですが夏の北陸ロングドライブもまた楽しみな今日この頃です。

ロックフィッシュ・ネタはまた合間を縫って更新してまいります。

 

残暑厳しき折り、皆様もお身体にはくれぐれもご自愛くださいね。

爆釣!!苫小牧ロックフィッシュ(後編)

上は中川さんが釣ったクロソイ。下は船長の安瀬君が釣ったエゾメバル。

クロソイとエゾメバル

 

 

 

 

 

 

 

いずれもスピニングタックルでのライトテキサスでの釣果ですが、エゾメバルのヒットルアーはジャスターシャッド4.2インチ。

エゾメバルは北の海に生息するメバルです。メバルの仲間とはいえ、メバル以上に好戦的な性格で4.2インチのシャッドテール系ワームでも平気で掛かってきます。

 

 

さて、前回の内容でもお伝えしているようにジグヘッドリグとライトテキサスは抜群の釣果を叩き出しました。

そしてビッグフィッシュキラーのダブルウェーブは、毎度のごとくこの海でも強烈な存在感を放ちました。

大物を釣りたい方は、ぜひお試しくださいね。

 

この時点でソイは51センチ、アイナメは56センチと数もサイズも釣果的にはもう十二分なので、今度は釣り方をもっと深く掘り下げていこうと再びスピナーベイトを取り出します。

そしてもう一つ!苫小牧では絶対ハマると想定してワインド用ジグヘッドとワインド用ワームのセットを持参していました。

 

まずはスピナーベイト。

お馴染みのB-カスタム1oz(シングルウィローリーフ)にパルスワーム4インチをセットします。

①

 

 

 

 

 

 

 

この時、パルスワーム4インチは耐久性重視なら張りの強い「パワーベイト」素材、ナチュラル感重視なら柔らかい「ガルプ」素材を用います。張りの強いワームの方が泳ぎは強くなりますが、スピナーベイト本体としての“強さ”をどの程度にするかによって、トレーラーワームの素材も吟味するのがコツです。

写真のワームはガルプSWパルスワーム4インチの今年の新色「アコウグリーン」です。北海道にアコウ=キジハタは生息しませんが、苫小牧はグリーンバックのワームはよく釣れる海なので今回はこの色をトレーラーとしてメインに使いました。

 

スピナーベイトは引き抵抗が凄く大きいため、柔らかいロッドではウィードを瞬間的に切ったり、フッキングストロークが足らずフッキングミスが起こりうるのでロックフィッシュでの使用の際はバス用の使う時によりもワンランク、ロッドのパワーを上げたほうが使い勝手が良いです。

それにバス釣りよりも海の釣りでは水深がだいぶ深くなるのでラインスラックの量が多大になることもあり、フッキングにはより以上のパワーが必要になります。そういう意味合いでも竿は硬めの方がフッキングがしっかり決まります。

 

壁際に生えるコンブの脇にキャストし、沈められるだけ沈めた後はただ巻き。あるいはロッドでルアーを引っ張り、その時に出るラインスラックをリールのハンドルを回しながら回収するスローローリングの2通りの攻め方がロックフィッシュゲームにおけるスピナーベイティングの基本です。

ロックフィッシュ狙いのスピナーベイトはいつもどこでも効果を発揮するわけではありませんが、操作する動作としてはテキサスリグよりも簡単です。それにテキサスリグよりも根がかりが少なくて済む点もありがたいです。

 

回遊性の小魚の群れが岸際に接岸している状況でスピナーベイトは最大の効力を発揮します。なので、使うべきシチュエーションには特定の決まりがあるので、適材適所で用いることで有効なルアーと言えます。

カタクチイワシが接岸している季節はスピナーベイトへの反応も高まります。

 

それではアイナメを狙います!

間もなく45センチが来ました。

②

 

 

 

 

 

 

 

スピナーベイトで釣れるアイナメは平均サイズが良いことが多く、たいていの場合は45センチ前後で型が揃いやすいです。

もちろん、50UPの生息数の多い海ではアベレージサイズは更に高まることでしょう。

小型を避けて、良型主体に獲りたい場合にもいいですね。

③

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の魚は50センチ!

 

その後もスピナーベイトで釣り続けます。

④

 

 

 

 

 

 

⑤

 

 

 

 

 

 

⑥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連続的に釣れます!!

“スピナベ祭り”に触発されてか、早々に船長の安瀬君も操船室から出てきて釣っていました。

⑦

 

 

 

 

 

 

 

B-カスタム1ozでアイナメ連発。彼はトレーラーワームにジャスターシャッド4.2インチをセットして釣っていました。

スピナーベイトのトレーラーにはカーリーテール系を中心にシャッドテール系もOKです。

⑧

 

 

 

 

 

 

 

スピナーベイト!よく釣れます。

 

そして私にはスピナーベイト的・自己最少サイズまで(笑)。

⑨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スピナーベイトはルアー全体のシルエットが大きくなるので逆に小型を釣るほうがある意味、難しいと言えるかもしれません。

ちなみにこの時、トレーラーに使っていたガルプSWパルスワーム4インチのアコウグリーンカラーを全部消費したので(釣れ過ぎてボロボロに)、パワーベイト/パルスワーム4インチのグリーンゴールドカラーに変更しました。

 

そして!!

⑩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は51センチが来ました!

やはりB-カスタムは安定した釣果が出ます。この低重心ヘッドの形状とルアーを引いた時の姿勢(角度)、アームのタイトバイブレーション(振動幅)が合っているからです。

 

ここで使い方を少々。もしリトリーブ中にスピナーベイトがウィードにスタックして動きが止まってしまった場合には、瞬間的にロッドで煽って、(ウィードの)葉っぱを切ります。

このウィードカットの動作を円滑におこなうためには、ファーストテーパーのロッドでは葉っぱは切りにくいので(要は、竿の先だけが曲がってベリーに力がフルに伝達されにくいため)、ガチガチに硬いスローテーパーの調子やレギュラーテーパーの竿がスピナーベイトには向いています。

ブラインドサイト(シューティンウェイSWC-722EXH)はテキサスリグもスピナーベイトも両方を1本を行えるのでその点でも便利な竿です。

 

 

スピナーベイトの釣果も十分に揚がったところで、最後はワインド釣法を試します。

その中でもロックフィッシュ向けのワインドは「ロックワインド」と言います。

ワインドはラインスラックを有効に活用する釣りですので、ラインスラックの出が少ないベイトタックルでは何かとやりにくく、スピニングタックルの方が圧倒的に操作性は上。

西日本から発信された釣り方である通常のワインドは主にタチウオやシーバスを筆頭に青物などを釣るためのリグですが、これらが比較的オープンウォーターでの釣りなのに対し、コンブの生える堤防際を斜めにジグザグにダートアクションをする「ロックワインド」の場合は、ワームエギング、つまりソフト(ルアー)エギングというイメージでおこなって下さい。

よって、PEラインのしゃくり方とエギのアクションを得意とする生粋のエギンガーはこの釣法は大得意なはず。

ただし、ロックフィッシュ狙いの場合はタチウオやシーバスよりも狙いの層が下方レンジになるため、用いるジグヘッドは水深に対しワンランク重めが使いやすいです。

ロッドはヤリイカやマメイカ、スルメイカなどツツイカ系ライトエギングにも対応するスペックを持つスイミントレーサー(シューティンウェイSWS-702L)を使用。ジグヘッドはワインド専用ジグヘッド「カルティバ/ドリフトアックス」を使います。

ラインはPEラインが前提です。フロロカーボンやナイロンではラインの柔軟性と伸び(ストレッチ)が鋭角的なダートを邪魔し、アクションのキレが悪くなります。そのためPEラインをしゃくってもガイドに絡まないタイプのガイドが最初から搭載されているロッドが必要不可欠です。

そのためPEラインの糸絡みを緩和するKガイドあるいはKRガイド搭載のロッドを用いることも重要な要素です。

そしてワームですが、ワインド用ワームの特徴は断面が三角形でサイドにフラットな面があるのが主です。各メーカーから市販品がたくさんあるので、そちらの中からお好みで選んで頂いて結構ですが、私の場合はバークレイの旧製品でテールをカットするとワインドにも使えるワームを持っているので、それをよく使っています。

ちなみに当日使ったのはパワーベイトインショアシリーズ/パワーミノー4インチ(10年くらい前にあった古い製品です)のテールをカットしたものです。

ということで、ここではエギングのエキスパート・中川さんにバトンタッチ!

「これで釣ってみて下さい」とリグをセットした状態で渡します。

エギングの達人をして、「お~!!」を声を発するその魅惑のきれいなダーティング・アクション。この軽快な横っ飛びアクションの前には、壁際に付いているアイナメには効果テキメンなのです。

使い方は簡単。

しゃくって、しゃくって、落とす!

しゃくって、しゃくって、落とす!

このリズムの繰り返しです。

⑪

 

 

 

 

 

 

 

そして、いきなり50センチのアイナメをキャッチ成功。

エギングのエキスパートも納得の「やはり!」という感じの釣れ具合でした。

 

その後もスピナーベイト、ロックワインド共に相当数が釣れたところで納竿。

大満足の釣果と共に晴れ晴れした気分で苫小牧の釣りを終えることが出来ました。

 

 

釣り場は時代が変われど、釣り場そのものが極端に変わるものではありません。

いつの時代も釣りが出来る環境には限りがあるからです。

 

しかし、魚はスレが進めば学習し、おのずと釣れにくくなります。それが魚にとっての進化の一つのキッカケにも繋がるわけですが、そういったセレクティブ化が進むターゲットたちを狙い続ける以上、釣り人である私たちもまた「いつも同じことを繰り返しているだけ」では望み通りの釣果は伴わない時代になってきました。

これが今の時代の釣り場の現状です。

魚が進化すれば、釣り人も進化しなければならない。

常に魚より上手(うわて)に仕掛けていかなければ、魚を釣ることは出来ないのです。

そのためには色々な釣り方を試し、持ち駒のバリエーションを増やし、使えそうなアイテムや釣法はどんどん導入し「あの手、この手」で攻略する。

このハングリー精神の継続こそが、これからの時代の釣りには必要不可欠となってきます。

 

そのような意味では、本日ここにご紹介したスピナーベイトもロックワインドもそんな釣り方の中の一つです。

楽しみの尽きない痛快なロックフィッシュゲーム。一見、地味で単純と思われがちな釣種ではありますが、まだまだ楽しみを見いだしつつ、進化の余地がある釣りだと私は考えています。

 

タックルデータ

■ベイトタックル(スピナーベイト用)

●ロッド:シューティンウェイSWC-722EXHブラインドサイト

●リール:レボエリートIBHS

●ライン:シーガーR18フロロリミテッド16lb

●スピナーベイト:B‐カスタム1ozシングルウィローリーフ

●ルアー:パワーベイト/パルスワーム4”、ガルプSWパルスワーム4”

 

■スピニングタックル<ロックワインド>

●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー

●リール:ステラC3000HG

●ライン:シーガーライトタックルフラッシュスリー0.8号

●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb

●ジグヘッド:ドリフトアックス12g、15g

●ルアー:パワーベイトインショアシリーズ/パワーミノー4”(テールをカットして使用)

 

●偏光グラス:ZEAL OPTICS アルマダ、Vanq

●偏光レンズ:TALEXトゥルービュースポーツ、TALEXイーズグリーン

 

★北海道苫小牧ボートロック船宿<勇払マリーナ>

■琉駕(安瀬船長 )【受付番号080-6066-0704】

爆釣!!苫小牧ロックフィッシュ(前編)

2013年6月~8月、ロックフィッシュ・ネタ第2弾!

時は6月中旬の北海道。

前回のブログでお伝えしたように日本海・積丹半島での釣りの翌日は、太平洋・苫小牧へ。

相変わらずの長距離移動・弾丸ツアーです。

ちょうどその夜、宿に偏光グラスの契約メーカーZEAL OPTICSさんとTALEXさんが新しい偏光グラスを送ってくれていたので受け取り。

その中には新製品「アルマダ」もあります。アルマダは旧来より私が愛用していたフレームの一つであるアルマジロ13の特徴をも受け継ぎつつも、メガネ業界では斬新なカーボンフレームを採用した作りです。

今回のレンズはTALEXトゥルービュースポーツを組んでもらいました。翌日の釣りから早速、導入決定です。

 

さて!

日付が変わって本日お世話になるのは勇払マリーナ所属の遊漁船「琉駕」安瀬船長。

6月中旬の苫小牧と言えば、アイナメはもちろんですが、クロソイも狙い目。それもデカいのを狙います。

 

まずは魚の活性を判断するためにスピナーベイトを結びます。

B-カスタム1ozシングルウィローリーフにパワーベイト/パルスワーム4インチをセット。

私が海でスピナーベイトを使用する際は付属のスカートを最初から取り外してワームをセットします。

2投目で早速、ヒット。ケムシカジカでした。

①

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケムシカジカは道内では「トウベツカジカ」、私の地元・宮城県内では「ボッケ」という地方名で呼ばれるカジカです。

②

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1ozスピナーベイトに猛然と襲い掛かります。

 

その後、堤防の際にカタクチイワシと思われる小魚の群れを発見。そこでスピナーベイトからシャッドテール系ワームのジグヘッドリグにシフト。タックルもベイトタックルよりスピニングタックルに大きくチェンジです。

ジグヘッドリグをスイミングさせる場合、ベイトタックルよりはスピニングタックルの方が操作性も向上するので、スピニングタックルは欠かせません。

 

Tテールミノー3.5インチの後継ワームとして今年から登板する機会が多くなったカルティバ×ゲットネット/ジャスターシャッド4.2インチを3/8ozジグヘッドにセット。

コンブの生える壁際にキャストしカウントダウンすると、その最中に「コン!」とバイト。

③(1)

 

 

 

 

 

 

 

ドラグを引き出すトルクフルな走りをみせたのは、太めの50センチのアイナメでした。

③ (2)

 

 

 

 

 

 

 

ルアーはジャスターシャッド4.2インチ。このシャッドテールワーム、ロックフィッシュやフラットフィッシュにも効きます。

その後もアイナメは40センチ~50センチ台までジャスターシャッド4.2インチの壁際フォールとスイミングでボコボコに釣りまくり、早くも充実感たっぷりのところでクロソイ狙いにシフト。

ソイを狙う場合、クロソイ狙いにしてもベッコウゾイ狙いでもそうですが、軽めのリグでフワフワとスローに漂うようにフォーリングの時間、つまりワームの滞空時間を長く稼ぐことがその基本です。

3/8ozジグヘッドに抵抗の大きいパワーベイト/パルスワーム6インチをセット。軽いオモリの仕掛けに抵抗の大きいワームの組み合わせは感覚的にはかなりダルくなるセッティングですが、ボトムより上のレンジにサスペンドしているクロソイに喰わせの間を与える狙いで、まずはこちらから投入。

④

 

 

 

 

 

 

 

 

 

41センチ。まずは手堅く40アップ確保。

ただし、まだまだ大きいのがいるので、狙いはそちらです。

潮も完全に止まってしまいワームのダルい動きが見切られているのかもと考え、リグをジグヘッドからライトテキサスに変えます。

シンカーにはスローフォールを実現する3/8ozのクランクシンカーを用います。このタイミングでワームも次の駒へ進めます。

ソイに圧倒的な釣果実績を誇るガルプSWダブルウェーブ3インチを満を持して登板させます。先程のパルスワーム6インチはCGBFOカラーで釣れたことから、ダブルウェーブもCGBFOカラーにして色味は揃えます。

⑤(1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次にキャッチしたクロソイは46センチ。

⑤(2)

 

 

 

 

 

 

 

ワームの大きさはサイズダウンさせても釣れる魚の大きさは逆に上がります。これがダブルウェーブの威力です。

 

途中、アイナメがたまっているスポットがあったので、少々アイナメタイムを再開。45~48センチアベレージで短時間にボコボコ釣ります。苫小牧のアイナメにはホワイトグローのダブルウェーブと非常に相性が良いです。

⑥

 

 

 

 

 

 

 

砂地や泥が多いご当地の海ではホッキ貝などの貝類を捕食しているアイナメも多く、ホワイト系とピンク系、レッド系のワームカラーは貝類の身質を色味が合うせいか反応がとても良いものです。特にホッキ貝のヒモの部分をイメージできるダブルウェーブのホワイトグローカラーを使っている時だけ、アイナメが入れ食いになることも多々経験しています。

ボトムにつけるとすぐにアイナメが喰って来てしまうことから、ライトテキサスからジグヘッドに戻します。あまり底にはつけず、中層~下層までを漂わせる作戦です。色はホワイトグローにするとアイナメが一撃で喰ってくるので、今日はまだ試していなかった「レッド」カラーに交換。

⑦

 

 

 

 

 

 

 

「コツン」と小さなアタリ。これがデカゾイの吸い込んだ瞬間です。これまでとは違う、重量感。

⑧(1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴーマル級のソイとすぐに分かります。

⑧(2)

 

 

 

 

 

 

 

51センチでした。重さは2キロ後半くらいです。

⑧(3)

 

 

 

 

 

 

 

やはり迫力が違います。

 

隣ではエギングのエキスパート・中川さんがシマゾイをヒットさせていました。さすがです。

⑨(1)

 

 

 

 

 

 

 

シマゾイは本当にかっこいい魚です。

⑨(2)

 

 

 

 

 

 

 

そして強烈に引きます。

⑨(3)

 

 

 

 

 

 

 

魚としての迫力と美しさを兼ね備えているから、一度見れば根魚好きなら虜になります。

私が釣り上げた初シマゾイは中学生の時、宮城県志津川町(現在の南三陸町)沖の水深60mラインで35センチの個体を釣ったのが始まりでした。魚類図鑑でその存在は既に知っていましたが、当時はシマゾイは北海道だけにいる魚だと思っていたので釣れた時は物凄くビックリしたものです。完全なる寒流(冷水)域を好む種類のソイなので本州では狙って釣れるほど数はいないので本州では滅多にお目にかかれませんので、やはり北海道ならではのロックフィッシュと言えます。

 

その後も中川さんはライトテキサスの中層スイミングでソウハチ(ガレイ)をキャッチ。

⑩(1)

 

 

 

 

 

 

 

ソウハチは干して焼いて食べると一層、美味しく頂けます。

以前、道内の方からお土産に自家製一夜干しを頂いたことがあるのですが、とても美味しくご飯が進みました。

又、このカレイは中層を泳ぎます。当然、小魚も襲って食べます。

⑩(2)

 

 

 

 

 

 

 

それゆえにパワーベイト/Tテールミノー3.5インチのオフセットフックに掛かってくる遊泳力を備えています。

 

操船の傍ら、船長の安瀬君は40センチのケムシカジカを釣っています。

⑪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道内で釣れるケムシカジカは東北で釣れる個体よりも平均してアベレージサイズが大きいのも特徴です。

⑫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安瀬君、続いて50センチのクロソイをキャッチ。

 

50センチ超えのソイも2本出て、こうなればアイナメのデカいのが一発ほしくなり、リグはそのまま(3/8ozジグヘッド)にワームを苫小牧アイナメ必釣カラーであるホワイトグローにチェンジ。

岸際には居着かないタイプのビッグフィッシュが低位するのはセカンドブレイクからサードブレイクにかけてなので、最初からサードブレイクに狙いを絞ります。

大きなストロークでリフトアップし、そのフォール中にアタリが来ることを想定してテンションフォール。期待通り「ゴンッ」という待望のアタリが出ます。

⑬(1)

 

 

 

 

 

 

 

最後の最後までよく引いた56センチのアイナメ。上々です!

⑬(2)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デカいです。典型的な太平洋産体型の長さとも言えます。

案の定、ホワイトグローカラーのダブルウェーブをがっぷりと咥えてのヒット。

信頼のカラーの実力です。

⑬(3)

 

 

 

 

 

 

 

メインラインはPEラインは0.8号。

このクラスの大型根魚でもシューティンウェイ“スイミントレーサー”は、ラインに掛かる負荷を労わりながらまだまだ余裕をもったリフティングパワーを残しています。

釣り方は時代と共に変化します。魚も進化しているので、アングラー側もそれに追いついて進化していかなければなりません。

バスやシーバスの世界がそうであるように、ライト&フィネスに釣るビッグフィッシュパターンはこれからの時代、ロックフィッシュゲームでも必要不可欠なテーマです。

 

サイズも数も上々。となれば、今度は釣り方の追及です。私がこの時、持ち込んだテーマはスピナーベイトのコンブすり抜けスローローリング&ロックワインド。

こちらも実にエキサイティングなゲームでした。

そちらは後編にて―。

 

 

タックルデータ

■ベイトタックル(スピナーベイト用)

●ロッド:シューティンウェイSWC-722EXHブラインドサイト

●リール:レボエリートIBHS

●ライン:シーガーR18フロロリミテッド16lb

●スピナーベイト:B‐カスタム1ozシングルウィローリーフ

●ルアー:パワーベイト/パルスワーム4”

 

■スピニングタックル<ライトテキサス&ジグヘッド>

●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー

●リール:ステラC3000HG

●ライン:シーガーライトタックルフラッシュスリー0.8号

●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb

●シンカー:クランクシンカー3/8oz

●クッションビーズ:ロックンビーズソフト

●フック:岩礁カウンターロック2/0

●ジグヘッド:OHラウンドヘッド(JH-11)3/8oz

●ルアー:ガルプSWダブルウェーブ3”、パワーベイト/パルスワーム6”

                ジャスターシャッド4.2”

 

●偏光グラス:ZEAL OPTICS アルマダ、Vanq

●偏光レンズ:TALEXトゥルービュースポーツ、TALEXイーズグリーン

 

★北海道苫小牧ボートロック船宿<勇払マリーナ>

■琉駕(安瀬船長 )【受付番号080-6066-0704】