ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

【立秋】過ぎても猛暑の日々

なかなか梅雨明けせずにいた東北地方も8月になってようやく梅雨明けしたと思えば……【立秋】を過ぎたにも関わらず、これからお盆にかけて本格的な暑さに見舞われる予報となっています。

暑さもピークですそれにしても暑い、暑いですね……。

高知県では40℃を超える猛烈な暑さに加え、西日本の日本海側や先日の秋田県や岩手県でも局地的な大雨に見舞われ多くの被害が出るなど、年々、日本の夏はあきらかにおかしくなっている気がします…。

ひと昔前までは考えられなかった、異常なまでの天候の急変があまりにも多い時代になりました。

 

先日も宮城県沖で震度5強の東日本大震災の余震と思われる地震があったばかりですし、天災の恐ろしさをつくづく痛感する次第です。

 

早起きすれば、アサガオも元気に咲いています

 

 

 

 

 

 

 

8月はお盆休暇の関係上なにかと前倒し業務が多い月ですが、今年は早め早めに動いたため人並みのお盆休暇は頂けそうです。

夏の朝、早起きはやはり気持ちいいですね。清々しい。

昼頃になるとしぼんでしまうアサガオも元気に咲いています。

 

そういえば昨年のちょうど今時期は「ロックフィッシュのABC+DVD」のABC本の執筆とDVDの監修作業を同時進行で抱えていたのでお盆休み返上だったのですが、それもまたなつかしいです。今月下旬にはニコニコ動画でこのDVDが放送されるそうなので、よろしければぜひご覧くださいませ~。

 

さて、釣りの話題に入りましょう!

例年8月のお盆の頃に最盛期を迎える代表的な釣りと言えば!やはり、カラフトマスですよね!

7月に道内在住の友人のカメラマンが知床半島方面に撮影に行ったら、7月下旬の時点で川の淵の中には既にまずまずの量のカラフトマスが入っていて、良い写真が撮影出来たと言っていました。

トラウトに詳しい方ならご存知のように、カラフトマスは偶数年と奇数年で遡上量と遡上タイミングの変動が大きいですが、今年(2013年)は奇数年なので量もそこそこ、遡上タイミングも早い年度ですから、これからカラフトマス釣りに行かれる予定の方はさぞかし楽しみなのではないでしょうか。

私が知床半島に行った場合には朝夕のカラフトマスに日中のオショロコマ、夜はエゾメバル(ガヤ)の3本立てをやってしまうので“不健康極まりない”不眠不休での釣りをしてしまいますが、夏の暑さで身体は思いのほか疲労しますから、いくら北国とはいえこれから知床方面に向かわれる方はくれぐれも体調にはご自愛の上、夏の釣りを堪能してくださいね。

ちなみに…余談ではありますが、釣りの合間に立ち寄る、羅臼の道の駅にある「流氷ソフト」が美味しいのでおすすめです。旅の途中、休憩で寄られる方はぜひ☆

 

一方、東北の7月は活発な梅雨の影響で川はいつも泥濁りの激流状態でなかなか釣りにならず、海もずっと濁りっぱなし…という海域も多く、釣り場の選定にはより慎重になる必要がありましたよね。

それでも場所、場所で魚は釣れていたことが救いです。                               ガルプSWダブルウェーブ3”でマゴチ激釣れ

 

 

 

 

 

 

 

マゴチ。捕食しているメインベイトが小型のイカだったため、イカのシルエットとしても効能を発揮してくれるガルプSWダブルウェーブが激効き。ベイトの種類や偏食度によっては明らかにワームを選んで喰ってくることもあるので多様な使い方が可能なダブルウェーブは重宝します。

ワームの色は曇天続きで陽が射さず、海中も暗いことが多かったので7月は“ホワイトグロー”カラーがよく釣れました。

 

 

クランクシンカーの海草スリ抜け&スローフォールがベッコウゾイに有効です。

 

 

 

 

 

 

 

5月から好調に釣れ続くベッコウゾイ。7月はよく釣れました。この分だと今月中までは良い感じでしょう。

夏の攻略法としては「クランクシンカー」で草=ウィードの中を集中的に釣ること。藻系よりは草系の海草の方(特にコンブだと最高)が魚が潜んでいる可能性は高いです。それもウィードの“コア”の部分を釣るとヒット率高し。表面(ウィードの上っ面)だけを通してもヒットは大して期待出来ないので、ジャングル状に成長したウィードへの貫通力&スローフォールでのフォーリング中のアクションが活きるクランクシンカーを用いればベッコウゾイ狙いではヒット率が上昇しますのでお試しください。

他の攻め方としては急激にブレイクする急深地形を狙うことも有効です。後者の場合にはウィード絡みでなくとも水深さえ急深になっていれば大丈夫でこの場合には足元からストン!と落ちている場所か、沖に向かって超遠投して深場のピンスポットまでリグを届けられるかどうかで釣果に差が出ます。そのため飛ぶ竿に飛ぶシンカー、そしてゆっくり落ちるシンカーが欠かせません。

ワームの色は、この夏も例年同様、ホワイト系カラーが当たりです。

 

最後に、過日ご紹介した新ワーム・パワーベイト/パルスワーム3.8インチもテスト結果上々につき、発売は9月の見通しとして予定されています。

パルスワーム3.8(プロトタイプ)

 

 

 

 

 

 

 

写真のカラーはクリア系オレンジベースに少々赤いラメが入った「ロックオレンジ」という色です。

 

と、とりとめのない話題で恐縮ですがお盆明けからまたロケに出るため慌ただしくなりそうですが、実釣ネタはたくさん溜まっていますので引き続きマイペースながら書き綴りたいと思います。

お盆休み、暑さ対策万全のうえ良い休暇をお過ごしください。