ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

SALTWATER 2013年5月号発売

★プロズワンからのお知らせ★

「SALTWATER 2013年5月号」(地球丸)が3月21日(木)に発売されました。

 ■考える!ロックフィッシュゲーム 

 カサゴ(ガシラ)編 佐藤文紀

 

ぜひ、ご一読下さいませ。

考えるロックフィッシュゲーム

昨年末の12月21日リリース号のSALT WATER誌(地球丸)の特別企画で組まれた「考えるロックフィッシュゲーム」。

根魚釣りの冬の好期というタイミングとも重なったのでしょうか、たいへん大きな反響が寄せられました。その際の中心対象魚はロケ地が私の地元であったこともあり、ベッコウゾイでした。

全国各地でシャローからディープまで、小型~大型まで様々な種類が楽しめる根魚釣りではありますが、「考える」ことでこの根魚というターゲットは、もっともっと奥深く、そしてエキサイティングな釣りへと私達をいざなってくれる魅力を持っています。

そんな今回は3月21日にリリースされる同誌2013年5月号において今度はカサゴに焦点を当てた「考えるロックフィッシュゲーム」が企画され、同ページを担当させて頂きました。

考えるロックフィッシュゲーム。次はカサゴが主役です!先日開催された札幌トークイベントに行く前に原稿執筆して北海道に向かい、私が不在となっているその間にページ組み(私が描いた原画を元にイラストレーションを作ったり、道具の撮影をおこなったりする作業です)を編集部やデザイナーさんに回し、札幌から帰って来て早々に迫り来るタイムリミットに間に合うように校正チェックするという、ちょっと慌ただしい毎日ではありましたが、スタッフ一同の頑張りでしっかりと作り込んだページに仕上がりました。どこの出版社さんもそうですが本当に編集部の皆さんはタフです。

 

話を戻しますと、沖合の深場に生息するウッカリカサゴは別として通常のカサゴはそれほど巨大化する魚ではありません。メバルやエゾメバル(ガヤ)と同程度の型に落ち着く魚ですが、大きさ以上に釣魚として魅力的な部分が多い魚です。

生息域の関係上、関東や関西を中心にどちらかというと日本海側は秋田県以南、太平洋側では福島県以南に向けた記事ですが、三陸や道内にお住まいの方にもぜひご一読頂きたい内容です。例え地元にいない魚でも「根魚」という魚を広く知ることで普段メインに釣っている特定魚種においても新たな一面の発見や目線を変えた釣り方のヒントに繋がることがあるからです。

 

東京では先日、桜の開花宣言が出ていましたね。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、これからは日に日に日本列島が春色に染まっていくのがとても待ち遠しいです。

季節柄、東北や北陸でも連日サクラマスやバスの釣果を耳にするようになりましたし、北海道でも夜のライトゲームでクロソイが釣れだしています。

そんな3月下旬に差し掛かる今日現在―。

世間的には年度末という時期でもありますが、私は今月中に雑誌の実釣ロケ2本を遂行する予定です。相変わらず落ち着かない毎日ではありますが気合いは十分です。

とりあえずロケ先である千葉県と茨城県に行く段取りを始めていきたいと思います。

パルスワーム新色の使い分け

バークレイ/パワーベイト・パルスワーム4インチに今年もスポット生産の限定カラー(3色)が発売されます。

今日はこの3色の佐藤的「使い分け方」をご紹介致しましょう。

 

まずは「グリーンゴールド」。

ロックフィッシュのみならず、マゴチ・ヒラメにも効くカラーです。見た感じからしてこのシルエットにこの色を乗せると釣れる気満々です。ワームだけでなく、ソルト用プラグやメタルジグ、トラウト用プラグやスプーンにもよくある色ですよね。

上側がクリア系グリーンベースで下側が金のラメが密集して入っています。

上側

グリーンゴールド(表)

 

 

 

 

 

 

 

下側

グリーンゴールド(裏)

 

 

 

 

 

 

 

ラメのフラッシング効果が期待出来るカラーなのでイワシなどの光物系ベイトフィッシュをイメージして使いますが、グリーン系カラーのワームは海の水色が緑色をしている海域との相性が抜群であることを知った上で使うと更に効果的です。

それから、カタクチイワシが目視出来る時は背中の色が何色に発色しているか、をよく見て下さい。これはとても重要になります。

カタクチイワシは、海域によって水色・水質も異なるように背中の色の発色具合もそれに合わせて発色していることに気がついたことがありますでしょうか?

背中の色がグリーンが強く発色している海域もあれば、グリーンの中にブルーの色彩が浮いて発色している海域もあるんです。ブルーの色彩の方がグリーンより強い海域もあります。これには理由があるのですが、長くなるので今日は止めておきますが(興味のある方はいつかお会い出来た時にでも聞いて下さいね)、いずれにしても水中で泳いでいるカタクチイワシの背中がグリーンを強く発色している状況であれば、マッチ・ザ・カラーで迷わずグリーン系の背中のワームを私は投入しています。

ローカルな話で恐縮ですが、苫小牧や石巻(ただし牡鹿半島の西側までの区間)の沿岸部に接岸したカタクチイワシの背中はグリーンに発色しやすい海域です。

この他にはこの色の出番の多いシーンとしては慢性的に水が強く濁っている海域よりも、クリア~ステイン程度までの透明度で、近くに河川があるなど川水流入に伴い水色が青色よりも緑色の方が発色が強く出ている海では出番が多い色です。

曇天・雨天時でもいけますが、晴天時に特に使いたい色です。北海道の苫小牧周辺や宮城県の牡鹿半島の西側(石巻市側)、石川県能登半島の富山県側などはこういったグリーンの発色はご当地の水色・水質に馴染みやすいです。

 

 

続いて「ブルーシルバー」。

極端に言えば、マイワシカラーということになりますでしょうか。

上側がクリア系のブルーに下側が銀のラメです。

上側

ブルーシルバー(表)

 

 

 

 

 

 

 

下側

ブルーシルバー(裏)

 

 

 

 

 

 

 

海用のプラグには必ずといってもいいほどにラインナップされるイワシカラー(※マイワシカラー)ですが、案外ワーム素材で同カラーなるものを作ると、何故か思いのほか万能ではないことも多いのが不思議です。

青いワーム(とりわけ真っ青なワーム)は時に爆発的な効果をもたらすこともある反面、使う出番を間違うと逆効果(沈黙)になることもあるのでそのような意味では、いつでもどこでも万能に使える無難な色というわけではないですが、やはり大量の光物系ベイトフィッシュ(カタクチイワシの大群が接岸していたり、回遊していたりする状況)の存在が絡んでいる時にはぜひとも投入したいカラーです。

特に下側には銀のラメが密集して入っているのでフラッシング効果も期待出来ますし、クリア系のブルーは水中、つまり海底付近に行くに従い彩度を失うにつれ黒に色彩が近づくのでブラックシルバー(カタクチイワシカラー)的に使う方法も大アリです。

止めて(ステイ)使うことよりも、泳がせて使うスイミング・アプローチでフラッシング機能がより活きるベイトフィッシュライクなカラーです。

アイナメ・ソイがカタクチイワシ達を強く意識して追っているイワシ・パターンでぜひどうぞ!

 

 

最後に「スポーンスパークルレッドフレック」。

以前にも同じ色がリリースされたことがありますよね。

上側は赤と金と銀のラメ、下側はグロー(夜光カラー)になっています。

レッドフレックの名の通り、赤のラメが目立ちます。

上側

スポーンスパークルレッドフレック(表)

 

 

 

 

 

 

 

下側(※夜光カラーになっています)

スポーンスパークルレッドフレック(裏)

 

 

 

 

 

 

 

白系ワームはソイに圧倒的な効果を発揮するので私は普段からクロソイとベッコウゾイ狙いで多用しますが、アイナメやハタにも有効です。

それとマゴチ狙いにおいても海の水がグリーンの発色をしている海域で、なおかつ水深は浅さめでボトムが完全に砂地という場所ではこの色はデカいマゴチが喰ってくる確率が高い色です。更にその場合(度々細かい話で恐縮ですが…)、雨天や曇天で光量が平常時よりも少なく、海底付近がやや暗くなっている場合は最高です。フォーリング中のグロー(夜光)部分が、やわらかくボワァ~と光るためか、良い具合で釣れます。そのような状況下におけるプリスポーンの抱卵した“でかマゴチ”が口を使ってくることが多いカラーです。

それから、このワームのこの色は4年前の北海道苫小牧でスピナーベイトとジグスピナーのトレーラーとしてセットして投げたら大型アイナメがホッケ交じりで怒涛の入れ食いになり驚いた色でもあります。スピナーベイトの横引きで50UPアイナメがガツン!!と「巻きで喰ってくる」のですから衝撃的でした。この時、トレーラーにするパルスワームはどの色でもOKというのではなく、その時は一番バイト数が多かった色がこれです。

あとは岩手県重茂半島や宮古周辺の漁港で夜にクロソイを釣っていた時もこの色は効果的で結構40UPを釣った思い出があります。相手が自ら浮く習性を持つクロソイ狙いの場合、スピニングタックルは欠かせませんからPEラインを巻いたスピニングタックルでジグヘッドやライトテキサスをボトムから離してフォール主体の釣りを心掛けていると、真っ暗闇の中、いきなり引っ手繰られるようなアタリが出たのも懐かしいです。“宙層”(※宇宙の宙です。中層の中ではありません)を長い時間漂うようにフォールしている時に突然アタリが出ることが多かった色です。夜釣りで使う場合には「フラッシュ蓄光器(フラッシュライト)」を活用しグロー(夜光)の部分を発光して使うとより効果的でした。

 

ざっと簡単な説明ではありますが、多少なりとも参考になれば幸いです。

プラグでもメタルジグでもスプーンでもワームでもそうですが、ルアーカラーは個人の好みが大きく反映される部分ですが、「色彩」ですので状況によっては色の差による優劣も顕著に出る場合もあるだけに、少しでも一定の基準を知っておくことで、いざ!という時にカラー選択に迷ったらお役立て頂ければと思います。

 

ぜひお試し下さい!

トークライブご来場の皆様、ありがとうございました。

西の方角から桜前線の声が聞こえる季節になってきましたね。

桜前線の声が聞こえる季節になりましたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月11日―。

都内に住む親戚が神奈川県鎌倉市を訪れた際、早咲きの桜が咲いていたそうです。いずれ東北にも北上して来るであろう明るい兆しにまた一つ希望を感じた一日でした。

 

さて、桜前線が上陸を始めた西日本では待ち遠しい開花に伴う歓喜の声が尽きませんが、まだまだ雪深い北日本もまた魅力溢れる場所なのです。

 

ここは北海道札幌市。

都会と自然が調和した美しい街並みは、全国的にも有数のものです。

2月にはあの有名な“雪まつり”の会場となる「大通公園」。(↓いつか氷の芸術を見に行きたいです!)

大通公園

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近代的高層ビルに囲まれつつも歴史情緒溢れる存在感を醸し出す「時計台」。(↓いつかこの建物の中を見学したいです!)

時計台

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パッと見、東京タワーを少しかわいらしくしたようにも見える赤と白のコントラストが映える「テレビ塔」も札幌ならでは。(↓いつか登って市内を見晴らしてみたいです!)

テレビ塔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

札幌はほんとに素敵な街ですよね。憧れの街です。

街並みはきれいだし、人も穏やかで優しい。食べ物も抜群に美味しいものが揃っている。それにファッションの世界でも札幌はおしゃれに敏感な街として有名です。この街を歩いているとその年の傾向やトレンドさえも感じることがあります。

それだけに本州各地からビジネスや観光で訪れた人々の多くが相次いで、「この街に移り住みたい!」と思うのもごく自然なことでしょう。

そんな札幌を舞台に3月2日(土)、3月3日(日)の2日間、4会場に渡り開催されました釣り具のタケミ主催「佐藤文紀トークライブ」にご来場頂きました皆々様方、誠にありがとうございました。

佐藤文紀トークライブ【1】

 

 

 

 

 

 

 

特に初日は、大荒れの吹雪という稀に見る悪天候に見舞われましたが、それでも朝早くからお待ちになられていた方々もいらっしゃったとのことで、これには私もありがたいを通り越して恐縮している次第です。寒い中、本当にありがとうございます(お風邪など召されませんでしたでしょうか?)。改めて感謝御礼を申し上げます。

さて、今セミナーでは4会場でのトークということで、当ブログでも告知しておりました通り、会場ごとに話題の違う内容を中心に解説させていただきました。

が、それだけではなく!!………

●根魚釣りのPEライン!! 知られざる4本撚りPEと8本撚りPEのフィーリングの違い

●ジグヘッドリグとテキサスリグの描く放物線(ライン曲線)の違い=アクション時のスイミング曲線の違いと使い分け方

●根魚的スピナーベイトの引き方と引く速度とレンジについて

●シンカーに伝わる感度は「点」と「線」を考える

●ボール?弾丸?ロケット?高比重に低比重、シンカー形状と素材がもたらす釣果UP講座

●バレットシンカー+スプーンリグ=オモリちょい足しヘビースプーンリグ、オフセットフック装着のタイカブラ(タイラバ)=カブラテキサスなどの各種リグの活用法

●ソイ!!にアブラコ(アイナメ)!! マメイカ・パターンにマッチ・ザ・ベイトさせるダブルウェーブの活用法

●ハチガラ(オウゴンムラソイ)とクロソイの種類別の狙い方・狙い分け方

●釣り竿とラーメンは似ている事実(←実際に話の内容を聞いて頂いた方々しか分かりませんよね? 笑)

などなど予め用意されていた「お題」以上に深く突っ込んだディープな話題も織り交ぜてのトーク時間は、案の定、アッという間に過ぎていきました。

又、Q&Aコーナーではご来場の皆様より頂戴した質問内容のレベルの高さに感銘を受け、道内の皆さんの釣りに対する情熱とひたむきさが改めて伺えました。

佐藤文紀トークライブ【2】

 

 

 

 

 

 

 

お父さん・お母さんと一緒に来て下さった熱心な中学生!

私のイベントにいつも仲良し親子で来て下さるベイトタックルの投げ方が上達した中学生!

素敵な釣り仲間らと来て下さった好青年の方々!

コーヒーゼリー&プリンをプレゼントしてくれた方!(とても美味しく頂きました!ごちそうさまでした!)

悪天候・悪路にも関わらず4店舗全ての会場に足を運んで下さった方々!

フライフィッシングで50UPアイナメを仕留め続けている方!

などなど、市内(といっても札幌市内広いですよね~)のみならず、登別や余市、積丹など遠方からもお集まり頂きました沢山の皆様と直にお会い出来ましたことは、私にとっても大きな喜びでした。そしてお互いに熱い時間を共有することが出来ました。

各会場、トーク終了後もサインや記念撮影にもお並び頂き誠にありがとうございました。

佐藤文紀トークライブ【3】

 

 

 

 

 

 

 

大勢の皆さんの前で「お話をする」って結構、気も使うし体力も使います。頭の中も常にフル回転させながら言葉を選んで話を切り出します。

これだけ長い時間しゃべり続けると正直言って喉はガラガラになっていきますが、それでもまたこういった機会があれば、ぜひともお受けしたいと思っています。これだけ熱心な皆さんにお集まりいただけるとなれば、やる意義があるからです。

これから来たる本格シーズンを前に、今後の皆さんの釣りに多少なりともお役立て頂ければ幸いです。

ご来場頂いた全ての皆様、どうもありがとうございました。

 

今シーズンも素晴らしき釣りに恵まれますように。

またお会い致しましょう!

日本の魚釣りvol.127発売

★プロズワンからのお知らせ★

日本の魚釣りのすべてを網羅した魚釣りの大百科「日本の魚釣り」vol.127(アシェット・コレクションズ・ジャパン)が3月6日(水)に発売されました。

■【磯・堤防】ルアーフィッシング◆巨大根魚

STEP 1・巨大ロックフィッシュを仕留めるためのタックル&装備

 

図鑑「日本の魚釣り」にて佐藤文紀によるカラー16ページに渡る、ロックフィッシュゲーム特集になります。今号では前編・STEP 1としてタックル及び装備についてカラー8ページにて解説しています。

 ※本書は図鑑扱いになりますため、書店での取り扱いになります。

 ぜひ、ご一読下さいませ。