ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

震災から2ヵ月

本日で震災から2ヵ月―。3月とはいえ、地震直後から辺り一面真っ白に雪が舞ったあの日から、季節はまた一つ移り変わった。どんなに科学が発達していこうとも地球の力、自然のパワーの前には人間の存在など小さなものに過ぎず、そして迫り来る大津波の脅威に対して、どれほど無力だったかを切実に痛感させられた結果となってしまった。

「ヒト」がこの世に出現し、現在に至る進化の過程において、私達はその時代ごとに文明を築き、歴史を造りあげてきた。そういった長い地球史の中で、これから私達はどうやって天災と向き合って生きていけばよいのだろうか―。世界有数の地震列島・日本に住まいする以上、正直な話、今後も地震とそれに伴う津波のリスクから逃れることは難しい。

第二次世界大戦後の日本が本当の意味で心の底から怯えた恐怖である、この東日本大震災。

これまで体験したことのない連動型巨大地震と想像を絶する大津波。更に追い打ちをかけた原発事故の発生と風評被害の四重苦。戦後最大の非常事態にして、“国難”とさえ言われるこの状況を日本はどう乗り越えていくのか、打破していくのか、…テーマは山積みであるが、この現状を乗り越えない限り私達に明るい未来はないと思う。

太陽の光に真っ直ぐ立つ、タンポポ明治から昭和へ。昭和から平成へと世の中は進歩しながら時代は進んできた。

思えば、私達は豊かさを過剰に求め過ぎていたのだと思う。

人間にとって、“本当の豊かさ”とは何なのか。豊かさを追求する一方で失ってきた代償、その“つけ”が先の原発事故を含め今、深刻な問題となって露わになったのかもしれない。

隣県・福島で今もなお起こっている惨状はとても他人事ではない。同じ東北の地に住まう仲間達がこのひと時も苦しみ続けている。事態の一刻も早い収束を切に願うと共に、今後の私達の暮らしそのものも根本的に見直さなければならないし、実際にそうしていこうではありませんか。

眩い春の光を受ける青竹林と菜の花

 

こういった苦難は、私達のいない未来を生きる世代にまで、負の遺産・負の財産として持ち越しては決してならない。

 

 

 

平成23年3月11日、14時46分から2ヵ月が過ぎた本日。

私達は生涯、あの日を忘れることはありません。

改めて、犠牲になられた尊い命に心からご冥福をお祈り申し上げます。