ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

ソルトOK!なサーキットバイブ1oz登場

8月に業者向けイベント会場で、言わずと知れた稀代の“でかバスハンター”・デプスの奥村さんにお会いしたのですが、その時「佐藤君、これどうやろ?」と見せていただいたのがサーキットバイブの1ozでした。

もちろん、まだ売っていなのでプロトタイプです。

ありがたいことにいただいてしまって(笑)、こそこそと使っておりました。

ということで今日は改めて、ご紹介させてくださいね。

 

まずは、カラー紹介からいきます!

①

ピンクシルバー

 

②

オレンジゴールド

 

③

グリーンゴールド

 

④

コットンキャンディー

 

⑤

ブルーシルバー

 

⑥

ブルピンダストシルバー

 

ちなみに色の名前は任せますとのことでしたので(汗)、私なりの即席ネーミングでご紹介させていただいています。

実際に正式な製品が出て、色名が違っていたらご容赦願います。

 

元々1/2ozまで発売されているサーキットバイブですが、バスでの実績は言うに及ばず。

そしてバスルアーでありながらその性能はソルトでも発揮され、現に奥村さんの周囲でもサーキットバイブを使ってのキジハタ釣りが熱く、相当の釣果が出ていたということだったのです!

となれば1ozモデルは更に使い道の拡大が期待できますね!

 

ちなみに別な日、西の方の別なメーカーの人とたまたま根魚談義になった時、その方はこうも話されていました。

「オオモンハタ釣るならメタルバイブが一番釣れますよ。投げて巻いているだけでオオモンハタの方から喰いに来てくれるから、ワームを細かく操作するよりもオオモン狙いならばメタルバイブの方が効率がいいのです」とー。

 

おぉ~!なるほどぉ~!と、私も考えさせられました。

オオモンハタ。自分でしたらワームならブレード付きジグヘッドを筆頭に、引くレンジによってはスプーンリグやジグリグ。斜めレンジを刻むワインド。ハードルアーであればテールスピンジグを積極的に用いる考えですが、メタルバイブも確かに良さそうですよね!

 

キジハタやオオモンハタは積極的にルアーを追いかけますからね。

ストライクゾーンの長い根魚なので、アイナメやソイ、カジカ、カサゴでは出来ない釣り方であっても、スイマー系のハタであればスピードを伴って泳がせることに特化した新しい釣り方も試せる、というわけです。

 

メタルバイブは近年、一気に広がりを見せています。

シーバスにはじまり、青物、マゴチ、ヒラメ、メバル、渓流トラウト…。

私などはトラウトも好きなため、サクラマスや海サクラにもメタルバイブは使います(実際、釣れています。)

 

各社から多数のアイテムが豊富に出ているメタルバイブの現在ですが、それぞれプレートの厚さや全体的なシルエットの違いなど相違点が豊かで一見似ているようであっても実際のところは個々の持ち味もまた違っているため使い分けが可能。

実のところも……使い分けしないと細かくはアジャスト出来ないのも特定のベイトフィッシュにシビアな海釣りの特長だとも思います。

なので、私もメタルバイブは複数を使い分けていて、細いのから太いの、大きいのから小さいのまで様々です。

 

サーキットバイブ1ozを上から見た写真になります。

重心の配分などもご覧になってください。

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ヘッド形状まで細かくぜひ!

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基本、エサとしてルアーを追ってくる海のターゲットたちに対し、特定のベイトフィッシュのシルエットに少しでも近づけたほうが騙し易く、細長い小魚がエサとなっているのであればやはり細長いタイプのメタルバイブの方が総じてその場合はヒット率が高いと思いますし、サーキットバイブのように体高のあるコンパクトシルエットの場合には、サッパ、コノシロ、マイワシの小さいサイズ、木っ端グレ(小メジナ)、ヒイラギ、ネンブツダイ等のやはり偏平気味で体高のある小型ベイトフィッシュが捕食対象となっているケースでは合わせやすいでしょう。

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あとは他との比較に、サーキットボードならではの動きのモーション、ピッチの違いですよね。

通常の鉄板バイブとは水の絡み方が異なって、金属板よりはサーキットボードはやはり柔らかいためマイルドな波動を醸し出していると思うのですが、これがその時のターゲットにどう有効であり、ルアーローテーションの中に組み込むことで更にその布陣が強固になる、という具合でしょうか。

 

いずれにしましても投げて着底してから一定のただ巻きに関してはこのルアーはその独特のレスポンスを発揮してくれるものと、海での使用に際してはそう強く感じました。

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更に私の場合には、ハタに対していかにテールスピンジグが効果的かとつくづく感じているので、リヤアイにブレードを取り付けてテールスピンジグチューンも施したり…。

そうなんです。

デイゲームで小魚を追っている状態の浮いたキジハタを釣るならば、テキサスリグよりもジグヘッドよりもワインドよりも「テールスピンジグの方が釣れる」とこれまでの経験上では思っています。

このときばかりはテールスピンジグが独占場になることがあります。

唯一の問題点は根がかりの多い釣り場だったら…と考えた場合スナッグレス効果だけはちょっと心配ですが、それ以外ならば言うことなし。

光を味方につけたルアーって、魚を引っ張ってくる力がとてつもない。

スピナーベイトもそうですよね。

このことはバス釣りをやられている方であれば、よく把握されていることだと思います。

なので、ハタに関してはハードルアー活用場面も多々あり、必ずしも「ワームが最強!」とは言い切れないロックターゲットなんですね。

 

このサーキットバイブの1ozですが、針に関してはカルティバのST-46かST-41を用途に応じて使い分けしています。

宙層のただ巻きといったルアートレースの最中に何も針に触れるようなものがない状況でしたらフッキング重視でストレートポイントのST-46を、サーフのような砂の中にルアーが時に突っ込んでしまって埋没したり、針が砂煙を伴うことで自然磨耗が激しい場合や根との接触が多い釣り場ではストレートポイントの針先がすぐにダメになってしまわないように、カーブポイントの針先であるST-41を用いています。

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ソルト用あるいはソルトにも対応するメタルバイブで、ヘビーオンスのタイプでは全体的に丸っぽいシルエットのメタルバイブは数少ないのでこのサーキットバイブの1ozは際立った存在だと思いますので、今後の可能性は楽しみなルアーですよね。

 

11月~発売とのことです。

もうそろそろですね。

⑭

製品が出て多くのユーザーに行き渡ることで、これからたくさんの釣果が出て、使い方ももっと開拓されていくのではないかと思います。

これからも楽しく使っていきたいルアーのご紹介でした!

皆さんも使ってみてください。

ソルトルアー全般、ハタを狙うロックフィッシュアングラーの方もぜひ。