ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

冬の海と向き合うこと

FM76.4ラジオ石巻のスタジオ先週はFMラジオ石巻におじゃましてきました。

ラジオは初めてでしたが、動画や写真とも異なる“声だけ”ってのもまた新鮮でしたね。

 

 

 

 

 

さて、先日は地球丸「SALT WATER」誌の取材で、宮城県塩釜市へ。

取材日は前日の夕方から降り続く雨が止まず、当日も昼過ぎまでずっと雨(案の定、びしょ濡れになりましたが…)で、更に太平洋特有の大きな波長のウネリ…とことごとく悪天候に見舞われたものの無事、取材終了。

お世話になったのは塩釜市貞山運河沿いから出船するルアー・ガイド船「MARINE FISHING CLUB(M.F.C)」さん。ご主人(船長)よりも魚を釣ってしまう?釣り好き奥様とご夫婦二人三脚で遊漁船業を営まれている、とても優しい船長さんでした。

ターゲットはアイナメよりも低水温に強いクロソイ。

日本三景の一つに数えられる松島湾ではこの時期でも型の良いクロソイが比較的浅場で狙えるとのこと。

本来は松島湾沖の水深20m以浅を狙う予定だったものの、あいにく悪天候のため浅瀬の松島湾内はグチャグチャの激濁りのため“釣り不可能”ということで…行先が急遽変更。目指したのは仙台湾沖、水深40mラインのディープエリア。タックルは通常のロックフィッシュ用ベイトタックルでOKだが、40m以上の水深ともなればさすがにフロロカーボンライン直結では抵抗が大きく流されまくってリグの操作性が落ちるので水切りを重視してPE1.5号で挑んだ。

リグは通常の浅場のロックフィッシング同様にテキサスリグ主体であるが、シンカーウェイトは水深が深いのでタングステン1.2oz~1.5ozをチョイス。

仙台湾沖の漁礁周りをバーチカルに狙うスタイルだ。

厳寒期の釣りは寒さとの闘いだが、取材である以上、ミスは許されない。それがプロの流儀。最初はアイナメが果敢にアタックしてきたものの、時合に入るとバタバタとクロソイが連発。数あるソイの中でもクロソイは捕食態勢の面から見て、フォール中の滞空時間を長く取ることでバイトさせる“間合い”を意図的に増加させることにより一層、多くの釣果に結び付く。つまりクロソイ狙いではアイナメ以上にスローフォールを心がければ良いわけだ。

水深40mを超えるディープウォーターであっても、バスロッド並みのビンビンの電脳的感度を誇るシューティンウェイSWC-722EXH“ブラインドサイト”なら、蛍光オレンジ色が目印であるティップのバイトマーカーメモリーティップの高視認性も相まってクロソイがワームを“フッ”と喰わえた瞬間の「タメ」までしっかり分かるから、「おっ、喰ったな!」と察知したら真上に素早くロッドを立ててフッキングを決めるだけ。グン、グン、グン~ンと竿を抑え込むソイ特有の重みが実に心地よい。ルアーを急激に引ったくるような手元にガツン!とくる強烈なアタリ以外にも微妙な咥え方をしてくるショートバイトであってもこのバイトマーカーメモリーティップなら確実にバイトの瞬間を触覚のみならず【視覚】としても捉えることが可能なのだ。

釣り上げたクロソイが吐き出すベイトも様々だが、一番多かったのが無数のヨコエビと小さなエビ。他にはカニ(当地でガザミと言われるワタリガニ系の種類)とカタクチイワシを吐き出した個体もいた。ワームはそれらを参考に合わせていくと更に良いだろう。事実、ヨコエビや小エビといったマイクロ甲殻類を偏食している個体にはガルプSWダブルウェーブ3”のモエビカラーを赤の食紅で染色したクリア系レッドが抜群に効いた。透き通ったクリアレッドの色彩の中にヨコエビや子エビの目を彷彿させる黒い点をラメがそれらを再現し、残像効果も与えることで通常のワームでは再現不可能なヨコエビやイサダ、アミエビといったマイクロ甲殻類の集団を一つのルアーとして表現することがこのワームなら可能なのだ。このようなマイクロ甲殻類を偏食している状況下では従来、甲殻類系ワームの代表格であるホッグ及びクロータイプ(ザリガニ型)では同じ甲殻類とはいえ、これらとは根本的にシルエットが合わないために、なかなかアジャストさせることが困難であったのが最大のネックだったが、こういった視点をも考慮し開発したガルプSWダブルウェーブ3”の完成によってキワドイ種類の超小型ベイトにもしっかり“マッチ・ザ・ベイト”させられる釣りが可能になったことは今後のロックフィッシュシーンの釣りの幅を広げていく意味でもその意義は大きい。

又、カタクチイワシを吐き出した個体にはガルプSWパルスワーム4”で反応を得られた。逆に特定のベイトも模さずに魚を探すことを重視する場合にはパワーベイト・パルスワーム6”とガルプ!ジギンググラブ4”で探りながら鉢合わせた魚をその場その場で拾いながら喰わせていった。

いずれにしてもこの日の釣りは、“ヒラヒラヒラ~”と水絡みの良いカーリーテール系のワームにバイトが集中した展開となった。

記者のWさん、カメラマンのOさん大変お疲れ様でした。当日の海水温は6.2℃~高いところでも7.1℃と相変わらず低く、当地の魚にとってはその活性も決して良くはない状態。

又、釣りをする人間側にとっても2月の海は非常に厳しい寒さ(しかも雨に濡れながらの撮影なので余計に寒い…)で体力的消耗も激しい季節だが、こういった時期の釣りは確実にハイシーズンの釣りにも活きてくるし、なかなかアタリの出ない季節の釣りをやってきている人は、ちょっとやそっと「釣れない…」からといってもすぐにあきらめず“粘れる根性”が身につくから結果、釣れるようになる。

この冬は例年にも増して雪も多く寒い日が続いているが、川や湖の釣りとは違い、本州の海は凍ることもないので行こうと思えばいつでも釣りは出来る。

この時期ならではの釣りは心、豊かになる。

とにかく魚を釣りたくてウズウズしている方は、気持ちに余裕を持って冬の海に繰り出してみてはいかがだろうか―。

1匹の魚に出会うまでの過程が、実はこんなにもドラマチックだったのか!ということを噛みしめる、奥の深い釣りを堪能出来ることでしょう。

P.S.悪天候の中、記者のWさん、カメラマンのOさん、大変お疲れさまでした。

 

タックルデータ

■ベイトタックル<テキサスリグ>

●ロッド:シューティンウェイSWC-722EXHブラインドサイト

●リール:レボエリートIBHS

●ライン:シーガー バトルJライト(PE)1.5号

●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb

●シンカー:タングステン1.2oz、1.5oz

●クッションビーズ:オーナー 夜光ビーズソフト原色4号

●フック:岩礁カウンターロック3/0、2/0

●ルアー:パワーベイト・パルスワーム6”、ガルプ!ジギンググラブ4”

     ガルプSWパルスワーム4”、ガルプSWダブルウェーブ3”

 

■スピニングタックル<ひとつテンヤ>

●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー

●リール:レボネオス2500

●ライン:シーガーフラッシュⅢ0.8号

●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb

●テンヤ:5号~8号

●ルアー:ガルプSWダブルウェーブ3”

 

●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq

●偏光レンズ:TALEXアクションコパー

 

★宮城県仙台湾ルアー・ガイド船<塩釜地区>

MARINE FISHING CLUB (加藤船長 )【受付番号090-6790-9868】