2年、ですね。
今日は特別な日です。
あの未曾有の惨劇からの2年という月日の流れが短ったのか…、長かったのか…それに対する明確な答えは分かりません。気持ちを切り替えて前を向いて歩き出している人々がいる反面、今も尚、前を向けない人々がいるのも現実ですし、むしろそういった方々の背中をポン!と押してやるのではなく、背中をさすってやることの方が大事なのではないかと思います。人の気持ちに、人の心に寄り添うことは本当に難しいことで、私にとってもこの2年という月日の流れは何とも言えない苦痛と葛藤の日々でした。
2年前の今日。午後14時46分。あの瞬間を境に人生、これほどまでに落ち込むこともなかったし、未来に絶望したこともなかった。
初めて感じた底知れぬ恐怖に震えが止まらかなったのもまた事実でした。
報道媒体によっても多少の誤差はあるかとは思いますが、現時点、この度の東日本大震災による死亡者は1万5881人。2668人は現在も行方不明のまま。先月時点での避難者数は31万5000人とされています。
復興までには程遠く、長い長い時間を要することでしょう。
私から見ても、そう感じます。
1000年に一度の…とか、100年に一度の…とか色々な例え方をされるこの大震災ですが、不運にも私達はそういう時代に生まれ、生きてしまった。
これもまた事実。起きてしまった歴史は消し去ることは出来ないからです。
それでも命ある限り、その使命を全うしたい。全力で人生を駆け抜けたい気持ちには変わりありません。
この2年間、無我夢中に、がむしゃらに突進してきました。忙しさに身を任せることで一連の辛い出来事を思い出すことを防いでいました。やり場のないこの悲痛の思いをぶつける場所がなかったというのが本音でしょうか。
湧き上がる悲しみや苦しみをどこで消化すれば良いか分からず、無理やり自分の胸のうちの奥深いところに黒い感情を押し込んで来ました。苦しかったですね、正直言って。辛かったです。
身はクタクタになり、心もズタズタに引き裂かれるような現状をこの目で見て、そして経験してきましたが、目の前にやらなければならないことがあることだけが唯一の救いでした。
それでも、やるべきことがあっただけ自分は幸せだったと思います。
私の周りにも沢山の被災者がいます。亡くなった人、今もまだ行方が分からない人、家族を失った人、家を失った人、職を失った人…。そして被災地に見切りをつけて遠方に越して行った人も少なくありません。
地元にいた友人や知人の中にも故郷を離れて遠方に出ていきました。私はたまたま踏み止まりましたが、仮にもしこの仕事に就いていなかったら、直接、海の携わる仕事をしていなかったならば、これを機に彼ら同様、新天地を探し求めていたかもしれません。
人生、こればかりは分からないものです。
堤防や磯で釣りをする時に身に着けるフローティングベスト。命を守る、大切な救命具ですよね。その胸ポケットには私なりの気持ちをいつも掲げていました。

昨年取材した雑誌の写真やDVDの映像をご覧になった方にはこのピンバッチの存在をお気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。
短い言葉ではありますが、被災地に住まう人間の一人として私の願いもこの一言に尽きます。
「がんばろう東北」。
私にとって、これは“魔法のピンバッチ”なんです。
人手不足や資材不足の問題も山積している被災地において、復旧・復興作業は遅れています。見ているとよく分かりますね。それに、地区ごとの復旧スピードの差(ギャップ)が非常に激しい。そのような意味では被災地全体に一定の兆しが見えるのは10年先か、15年先か、あるいは20年先なのか―。
東京電力福島第一原子力発電所の廃炉には40年かかると言われています。現在30歳の私が40年先は……70歳。唖然としますが、それだけ多くの時間を要するということです。
沿岸部に残ったガレキ処理の問題や放射能汚染の問題もこれからがある意味、正念場に差し掛かるものと思います。
とてつもない大きな負の遺産を残した東日本大震災。この災いはまだ終わってはいません。皮肉にもまだ続いているのです。
それでもまた春の兆しを私は目にしました。

この小さく、まだちょっと頼りない希望の芽が、やがて大きな花となりますように―。
そう願わずにはいられない、震災から2年目の3月11日です。
がんばろう、日本。
がんばろう、東北。
命あることに感謝し、私も、もう少し頑張ってみることにします。
夢と情熱を信条とする男は、やるなら“いつも全力”なのです。
日本全国および世界各国より寄せられた人々の多大なるご支援・ご声援にいま一度、深く御礼を申し上げると共に、どうかこれからも被災地を温かな目で見守って頂ければ幸いです。
東北のこと。よろしく頼みますね、皆さん!
どうぞ、よろしくお願い致します。
2年の節目に―。
2013年3月11日
佐藤文紀
2013年3月11日 |
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先日、とんぼ返りではありましたが各所と打ち合わせのために上京した際、都心では梅の花が咲いていて少しだけ春の気配を感じることができました。
その際、長らくお世話になりました恩人にもご勇退される前にお会い出来たこと、非常にうれしかったです。親子ほども離れた年齢ではありましたが、私にとっては偉大なる大先輩でした。長年の献身なるお勤め、本当に、本当にお疲れさまでした。
ありがとうございました。
で、今度の行先は関東とは正反対の位置にある北海道!豪雪地帯の厳寒期、北の冬旅もまた味わい深いものなのです。
さてー。来週末に迫ったトークイベント用の【お魚ステッカー】が完成しました。
4会場で1種類ずつ数量限定にてお配り致します。(※万が一、品切れの際は何卒ご容赦下さいませ。)

上からアイナメ・ウサギアイナメ・クロソイ・ヒラメ。(※あいうえお順であり、配布順ではございません。)
4魚種並べると迫力があります。
特典と致しまして、今イベント4会場でそれぞれのステッカーをGETされた方がいらっしゃいましたら、最終となる4会場目でこの「4種類のステッカーをまとめてご提示」下さい。
4種類全部揃えられた方がいらっしゃいましたら、ささやかではありますが「ありがたいで賞」として更にもう1種類のステッカー(※デザインはその時まで秘密にしておきますね)を記念に差し上げます。
本日はイベントに先立ちまして、そのトーク内容についてのお知らせです。
トーク内容は店舗ごとに変化させるという内容は先日のブログでも告知させて頂きましたが、主催者側様からご要望頂きまして、下記を重点的に解説させて頂く予定です。
釣り具のタケミ西岡店「2013年3月2日(土)12:00~」
〇ベイトタックルの有効性について
〇スピニングタックルとベイトタックルの使い分けについて
〇釣り場でまず確認したいこと
〇釣り場についたら、まずはどこから攻めるか
〇ライン選びについて
〇ワームの基本的な選び方について
釣り具のタケミ宮の沢店「2013年3月2日(土)16:00~」
〇釣れるポイントの見極め方
〇スピニングタックルとベイトタックルの使い分けについて
〇フロロカーボンライン、PEライン、ナイロンラインの使い分けについて
〇リールのギヤ比について(ローギヤとハイギヤでは実釣でどう異なるのか)
釣り具のタケミ屯田店「2013年3月3日(日)12:00~」
〇佐藤文紀流リグ選択
〇リグの使い分けの基本について
〇スイミングの釣り・ボトムの釣りの佐藤文紀流の攻略法
〇佐藤文紀流釣り場攻略法
〇釣り場に到着してからの佐藤文紀流ポイントを攻める手順
〇釣り場年間スケジュール(どの時期にどの釣り場に行けば楽しめるか)
釣り具のタケミ新さっぽろ店「2013年3月3日(日)16:00~」
〇ボートロックについて(太平洋側苫小牧周辺沖堤流しと日本海側の磯流しの攻略法とは)
〇深場(水深20m以上)のロックフィッシュゲームの可能性について
〇まとめ
内容が重複する部分もありますが、ご都合のつくお時間の関係もあると思いますのでご自身の最も興味のある内容、知りたい内容に沿った話題の会場にお越し頂いても結構です。
基本は岸釣り解説、最後の会場ではボートロックに関する解説という流れで考えております。
沢山の皆様とお会いできますこと、大変楽しみにして参上致します。
あと2ヶ月もすれば、北海道はクロソイの乗っ込みが本格化し出す季節ですね!
これから訪れるハイシーズンに向けて、熱く!熱く!根魚談義をいたしましょう!
各会場ともにご来場の際はどうぞお気をつけてお越しくださいね。
2013年2月22日 |
カテゴリー:その他
★プロズワンからのお知らせ★
PUBLISHINGページ【DVD・TV】にPRO’S ONE MOVIE 佐藤文紀in北海道苫小牧【本編】を追加致しました。
【1】ジグヘッドリグの釣り方
【2】バイブレーションプラグとスプーンリグの釣り方
【3】テキサスリグとアンカーリグの釣り方
【4】ジグヘッドリグでの大物狙い
【5】1日の釣りを終えて
2013年2月20日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
★プロズワンからのお知らせ★
「ルアーフェスタin仙台」にPRO’S ONEブースを出展致します。
■イベント名:ルアーフェスタin仙台
■日時:2013年4月14日(日)
■場所:アズテックミュージアム仙台産業展示館
■所在地:〒981-1103 宮城県仙台市太白区中田町杉の下18
TEL:022-241-7111
FAX:022-241-7115
■交通:JR南仙台駅より徒歩 約8分
■時間:AM10:00~PM17:00
■入場:無料
■メインステージにてPM12:00~佐藤文紀トークショーも併せて開催されます。
■問合せ先:谷山商事(株)内「ルアーフェスタin仙台」実行委員会
TEL:0798-36-2233
●詳しくは下記、公式ウェブサイトをご参照ください●
■公式ウエブサイト:http://lurefestasendai.jp/index.html
皆様のご来場、心よりお待ち致しております。
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カテゴリー:その他
来月、北海道におじゃますることになりました。
釣り具のタケミさん札幌市内4店舗にトークイベントで伺います。
イベント概要はこちら
http://www.takemi.jp/tonden/?p=760
をご参照ください。
4会場、トーク内容はそれぞれ変える予定です。おそらく、あっという間に時間が終わってしまうかと思いますが、私自身もワクワクしています。
まだまだ寒い季節ではありますが、北海道の熱きアングラーの皆さん方にお会い出来ること、大変楽しみしております。
今回は2日間に渡り4カ所を巡回するタイトスケジュールではございますが、時間の許す限りご質問やサイン、記念撮影等もお気軽にどうぞ♪
今回のイベントでは特別プレゼントとして、プロズワンオリジナルお魚ステッカー(非売品)を制作中です。店舗ごとに配布するデザインを変えてみました。
早速、紹介しますね!
【アイナメ】バージョン

【ウサギアイナメ】バージョン

【クロソイ】バージョン

【ヒラメ】バージョン
画像ですと、ちょっと見にくいかとは思うのですが、手元にある工場からあがってきたばかりの最終校正品はなかなかいい感じです。
私のデザインですのでシンプルではありますが、魚の表情がとても好きです。
皆さんはどの魚がお好きですか?
いずれにしても、あとは本刷りして完成!ですね。
この4種類、どこの会場でどの魚種のデザインを配るかは…その時の“思いつき”(笑)で決めさせて頂きますので、どうぞお楽しみに!
尚、各店舗、お1人様先着1枚ずつで数量限定(※なくなり次第、申しわけございませんが終了とさせて頂きます)でのお渡しとなります。
4枚揃えた方がいらっしゃれば、スゴイですね!!
もし4枚コンプリートされた方がいらした場合には……んー、そうですねぇ~、何か考えておきますね!
先程、パッとカレンダーを見たら3月って言っても、もう2週間後なんですよね。
月日の流れは早い、早い…。
それでは北海道の皆さん!
2週間後の土日にお会い致しましょう!!
明るく!元気に!楽しい!内容でトークを進めさせていただきたいと考えております。
どうぞよろしくお願い致します。
●お願い●
イベント当日お越しになる際は店舗の駐車場に限りがございます。
お車でお越しになるお客様はお仲間での乗り合いや公共の交通機関をご利用の上ご来場下さいますよう皆様のご協力、何卒よろしくお願い申し上げます。
2013年2月17日 |
カテゴリー:その他
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