ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

東日本大震災、1年半。

残暑の中にも秋の移ろいを感じる今日この頃ですね。

残暑にめげず、ハスの花も満開です。

 

 

 

 

 

 

 

昨日で3.11東日本大震災から1年半。

復旧作業は被災地各地で展開はされてはいるものの、復興への足掛かりは始まったばかりというのが現状で、本格的に復興が進んでいると呼べるには、まだまだ先のことになりそうだ。

 

9月11日までの警視庁のまとめによれば、東日本大震災による死者数は岩手県で4671人、宮城県で9527人、福島県で1606人となっており、全国で15870人。

行方不明者数は岩手県で1394人、宮城県で1205人、福島県で211人、合計すると全国で2814人にのぼるという。

 

朝のやわらかな太陽光が花を一層に彩ります。山から川へ、川から海へと汚染が拡大し続けている原発問題は一層深刻さが増すばかりで“水”が関わる全ての産業は末端まで含めて、本当の意味での正念場はこれからだ。

こういった事例は近代日本が初めて直面しているだけに、その先行きにある答えなど誰にも分からないが、その結果が例えどうであろうとも今は自分達が出来ることを各々が一生懸命やること以外に進むべき道はない。

だからこそ、誰もが真剣に、精一杯に毎日を生き抜きているのだ。

 

被災地では住民の集団移転や集落維持など問題は相変わらず山積み状態にある。特に若年層の被災地離れはこれから復興に向かおうとする被災地にとってはあまりにもダメージが大き過ぎる。

このままでは…いつの日かそこに住む人達の年代が変わった時に、東北沿岸各地域で大規模な空洞化が加速してしまう。

 

私もこういった心苦しいお話は正直なところしたくはないし(自分でもますます暗くなります)、震災直後から悲惨極まりない惨状をありのままこの目で見てきた。まさに悪夢としかいいようのない悲しみ、苦しみ、辛さといった負の重荷は未だにその心から消え失せることはない。

 

一方でニュースは毎日、辛いことばかりを報道することはない。少しでも明るいニュースを探して特集する傾向が多くみられるが、被災地と被災地外の“認識のギャップ”を生むのも無理はない。

 

テレビ・新聞・ラジオなどのメディア媒体を通して入ってくる情報と、“自身の目”で、地に足をついて見るのとでは、正直なところだいぶ異なって世の中が見えてくる。

 

これからも何かと多くの困難と共に歩んでいかなければならない被災地にあって、地元に住んでいるからこそ伝えられる視点というものは確かに存在する。

 

今の現状として、被災地が望むことは何なのか―、これから被災地に残った私達はどう向き合っていくのか―、この先も難題は尽きないが1年半という早くも重い時間の経過は、また一つこの災害との向き合い方について考えされられるものだった。

 

亡き犠牲者の鎮魂を祈り、そして復興へ向けた想いを新たに―。

どうか、被災地に希望の光を―。

 

 

 

 

 

 

 

未曾有の惨劇から1年半が経った今も地元への愛着は決して変わることはない。

変わり果てた街や海を見るのは正直言って辛い。本当に辛い。

しかし、それでもそこは自分の生まれ育った場所には違いないのですから。

いつの日か、もとの平和な日本が、そして明るく元気な東北が戻ってくることを私は切望してやまない。