ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

帰国しました(6)韓国根魚事情とこれからの日本の根魚釣り

韓国の人々はキムチ・焼肉と並んで海産物も大好きなようだ。

海苔やアワビもそうだし、クロソイを丸ごと入れた辛い味付けのチゲ鍋(スープが香辛料で真っ赤なのが気になりますが……)は人気料理になっていて驚いた。アイナメ・ソイは釣りの対象魚としては勿論、食材としても韓国では非常にポピュラー。

イシダイの幼魚・シマダイも水槽に沢山いました。元々、この国ではマグロやカツオのような赤身の魚よりは白身でさっぱりした身質の魚の方が好まれるようだ。調理に関しても日本同様「刺身」を好む人が多く、白身魚の代表格であるヒラメやソイは特に人気で、その流れでアイナメ釣りの話に及んだ際、ファクトリースタッフに「アイナメって独特の磯臭さがある魚だから、刺身だけでなくて煮つけにすると臭みも消えて美味しいんだよ」と教えると、こちらの国ではアイナメを煮つけにして食することが珍しいのか少し不思議がっていた。聞けば、韓国ではアイナメは刺身か塩焼きのどちらかにして食べることが殆どだという。

ちなみに韓国内では現状としてアイナメやソイのオカッパリ釣りはあまり人気がない。その反面、オカッパリで人気なのはメバル。30センチ=尺メバルに達する大型個体はまず見ないというが、15cmくらいのメバルは防波堤で沢山ワームで釣れるのだという。

こちらはクロダイです。話はズレたが、なのでアイナメを狙う際には圧倒的にボートからの沖釣りが人気だ。一般的なのはエサ釣りによるものだが、韓国では日本国内での釣り餌の定番・アオイソメは使わず(基本的に虫エサはアイナメ狙いでは使わないらしい)、生きたドジョウかイカの切り身(イカの短冊)をエサに使うとのこと。又、近年ではメタルジグによるジギングでアイナメを狙う釣り人が増えており、ここ数年前からはソフトルアーを用いた釣りも若年層を中心に広がりつつあるという。

ファクトリースタッフ達はニッポンの根魚ムービー「アイナメUNDER WATER」シリーズで私の釣り方を見た時には、正直驚いたと言っていた。日本ではこういった釣り方でアイナメ・ソイを釣るのかと。何気に韓国の釣り関係者間でも注目を集めているため、そのうち、「アイナメUNDER WATERⅢin韓国」でもやりましょうか(笑)。

それから韓国で釣れるソイ=クロソイとのこと。ソイもアイナメと同じような感じで狙うそうだ。私の記憶では以前、韓国の海の水中映像を見た時にアイナメのみならずマゾイ(キツネメバル)らしき魚も同時に映っていたと記憶していたが、基本的には「ソイ=クロソイ」であると向こうの人達は言っていた。日本の海のようにソイの種類は韓国では多くないとのこと。尚、ベッコウゾイ、ムラソイ、シマゾイに関しては「何それ?」って感じで誰も知っている人がいませんでした。残念…。

毎秋、三陸でも見られるウマズラカワハギ。ちなみに現地の人達は相当、アイナメ&ソイ料理が好きらしく(基本的には食べることが主ですが)、どこに行っても海鮮料理を取り扱うお店には水槽があって、必ず入っていたのがアイナメとクロソイだった。

 

掲載画像はイシダイ(※幼魚のシマダイ)、クロダイ、ウマズラハギ、クロソイの順です。

国は違えど、改めてアイナメ・ソイといった根魚達は素晴らしき釣魚であることを痛感しました。

以上の様子から当ブログをご覧の皆さんも北海道・東北をはじめ日本におけるこの釣りのメッカがどれだけ素晴らしく、又、世界に誇れる日本を代表するゲームフィッシングの一つであるかということが今一度、伺い知れたことでしょう。

そんな根魚達の一大宝庫である東北太平洋側の海が、三陸の海が今回の東日本大震災で大きなダメージを受けています。このような世界規模でも稀に見る大災害が私の地元でもある宮城県沖を震源として起きてしまったことに、ただただ悲痛の思いであり、本当に残念でなりません。

韓国でも大人気の釣魚&食材のクロソイ。この東北の“一大事”である今こそ、だからこそ、私はこの地に深く根付いた釣り文化と「根魚釣りの火」を消したくない想いで一杯なのです。私達の次の世代も、また次の世代へもこの魚達が棲める環境と、釣り文化をぜひとも残していきたい。いや、必ずや残していかなければならないのです。それが私達の世代が、大人が果たす未来への責任であり、役目だと思うのです。

愛してやまないこの根魚釣りを、なんとかして皆の力を合わせて末永く守っていきたい。

将来につなげたい。

そのために私は、例えこの心の傷が生涯癒えなかったとしても、東北復興に際しもう一度、釣り場に人々の笑顔を取り戻すべく被災地に残って頑張る決意をしたのです。東北の釣りの未来の先行きが定まらないこんな時だからこそ、東北の地で成長させて頂いた私がその橋渡し役にならなくてはならない。

絶対に復興させてやる。意地でも未来へ東北の釣りをつないでみせる。

 

“みちのくの地”から贈る、ニッポンの根魚釣りを楽しむロッド。

根魚釣りの未来を皆さんと共にクリエイト【創造】するロッド。

 

準備は整いました。

時は平成23年、9月。

夢と情熱と魂のロッド、シューティンウェイ。

いよいよ貴方の元へ―。