ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

2017ロックフィッシュ、夏の陣!

早いもので、6月も末が近くなりました。

アイナメ、ソイのみならず、ハタも好期ですね。

kijihata

スズキ目の根魚であるハタの引きはアイナメ・ソイ以上なのでファイトも一味違いますが、釣り方のレパートリーの多彩さやヒットしてくるレンジの違いもまた大きな魅力となっています。

各種のハタをきちんと理解して釣るには、ベイトタックルだけでは装備不足となることも多く、スピニングタックルも必要不可欠です。シーバス釣りで考えたらその典型ですよね。

シーンによってはロングスピン釣法に代表されるスピニングタックルの方がベイトタックル以上に効果を発揮しゲームの主力となる場合もあります。そんなハタの釣りの盛り上がりをキッカケにスピニングリールでのロックフィッシュゲーム、PEラインでのロックフィッシュゲームはこれから一層の進化が待たれることでしょう。

 

衣食住の生活様式・スタイルも現代社会では日々変化しているようにロックフィッシュゲームも時代はどんどん流れて刻々と変わっているのです。

10年前とか、20年前とかのロックフィッシュゲームの釣りとはあきらかに違ってきている。

そんな未来を見据えて、もう何年も前からロングスピン構想をやっているのもそのためなんです。

 

ハタを釣るうえで分かりやすく簡単に述べるならば、「スズキ(シーバス)の性質を持った根魚」と思っていただければ、その引き味や戦術が想像しやすいかと思います。

オオモンハタはその典型で、キジハタもそういう一面を強く持っているハタです。

又、北海道や東北に人口の多いソイ釣りアングラーの方にハタという魚を簡単に理解してもらえるように説明するならば、“ソイを更に凶暴かつアグレッシブにしたのがハタだ”といえば最も簡単な言い回しかもしれません。

色彩はともかくソイとハタは見た目もどこか似ていますよね。この系統の魚のシルエットが好きな人は多いのではないでしょうか。色もきれいだし、見た目にもかっこいい魚ですよね。

 

そんなハタの釣りが大特集されている雑誌、「ソルトウォーター2017年8月号」が一昨日6月21日(水)より発売になっていますのでぜひご覧になってみてください。

アイナメアングラーの方も、ソイアングラーの方も、同じロックフィッシュゲームの世界の片面が「今、どうなっているか!?」ということを知る意味でも、とても意義ある内容です。

地域別に見た場合、東北以北ではフィールドでハタに触れる機会はそう多くないため、「ハタを釣ったこともないし、見たこともない」というロックフィッシュアングラーも高緯度地域では大勢いらっしゃいます。

ですが、同じジャンルに属する魚ですので興味はおありかと思います。

 

仮に今後もハタは釣る予定がないという場合であっても、自分たちの知らない範囲にも確かに存在しているロックフィッシュゲームの世界を、まずはこの号を手始めにぜひその世界観に触れてみてほしいんです。

ハタ釣りも、アイナメ釣り、ソイ釣りからフィードバックできた部分もあるし、ハタはハタで独自の釣り方が開花した部分もあるように、ハタ釣りから学ぶアイナメ釣り・ソイ釣りも今後の展開が拓けて行く可能性があります。

 

仮に釣っている魚が違えど、認識を全国で共有できることがロックフィッシュゲーム全体の未来へと繋がっていく気がするのです。

そんなロックフィッシュゲームの世界観だけでも北海道から沖縄まで日本中で一定の共通認識で繋がりを持てて、やがて海を越えて世界の舞台へも視野を広げていければ凄いですよね。

GTやカジキ、ターポンにキングサーモンを釣りに海外に釣り場を見出す日本人は数多いけれど、自分のように「根魚を狙いに外国にまで行く」って人は…今はまだ日本ではもしかすると自分ひとりだけだったりするのかもしれないし、いても極めて極々少数派だとは思うんです、現状ではー。

 

それでも!

取材でコディアックをやったり、ロサンゼルスをやったり、サンディエゴをやったり取り組んでいる新しい挑戦も自分の頭の中に常にあり続けるそんな「ロックフィッシュゲームの未来像」を一人でも多くの人に根魚を好きになってもらえたらうれしいな、ということと、釣果以上にそのリアルさをきちんとお伝えしたいという明確な意義を持っているからであり、お互いの違いを認め合いつつ親和を図れた「もう少し進んだ世界でのロックフィッシュゲーム」になることをいつも夢見て、日頃の釣りを切磋琢磨し日々クリエイトしています。

 

根魚一尾、夢一生。

リスク以上に、根本的にこの釣りが楽しいから、好きだから体力も気力も投資してまで取り組んでいられる、というわけです。

 

“乗り継ぎ”を意味する単語トランジットを配したロックフィッシュロッド、【ロックトランジット】へ込めた言葉の想いもそこに起点があるものなのです。

 

 

あとはこちらも!

デプス×プロズワン コラボレーション

ジャンルの違いはあっても、目指している世界観が共感できるからこそ出来た異彩を放つ驚愕のコラボレーション。

独走する美学の追求・でかバスを追い続けるメーカーと、一尾の美しい魚との感動の出会いを追求するメーカーのクロスオーバー。

この意義は大変大きなものである、と思っています。

 

バスアングラーも、ロックフィッシュアングラーも、お互いのファン層にとっていい刺激となってくれたら、デプスさんもプロズワンも共にうれしいなと思っております。

 

いち個人としても、しびれるコラボにわくわくしています。

ご存知、奥村さんにも感謝です。

 

それでは、ソルトウォーター2017年8月号を引き続きどうぞお楽しみください☆