ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

ロックトランジットに与えた意味と背負う意味。

A

2年以上もの試行錯誤を経て調子を整え、アラスカへも旅立ち、瀬戸内の至宝ともいうべき大魚も仕留めたロックトランジット。

B

シューティンウェイから受け継いだその揺るぎない信念に留まらず、独自の意味合いを持って生まれたまた異なる性格を持つ存在です。

 

C

3月ともなれば南日本では今年もまた新しい根魚シーズンの幕開けを迎える季節。

今やこの釣りは日本全国区で楽しめる釣りにまで成長しました。

 

世の中が変わり、認識ターゲットが増え、釣り場が全国に拡大し、釣り方の変化と新しい釣り方がどんどん生まれている最中。

ロックフィッシュゲームもまさに激動の時代。

 

そんな本日は、ロックフィッシュロッド「ロックトランジット」が背負う意味と、どういう視点から生まれてきた作品なのか、ということを開発に携わってくれた人々を代表して小生の方からご紹介させていただきますね。

 

ロックトランジットは、釣り人が釣り時間を楽しむための添え物であるがゆえ、「武器」でもなければ、「漁具」でもありません。

プロズワンが願わんとして想うは、只一つ。

D

釣り愛好家のどなた様でも「あぁ、釣りをしていて良かったなぁ」と思える幸せの瞬間、感動の瞬間、「ただあなたのそばある1本の釣り竿」という素朴な存在でありたいということ。

 

ですから、魚の存在やあなたの存在からいつも一歩下がったところにあるこの釣り竿はちょっと控えめな存在。

竿の化粧も目立ちすぎないよう、デザインの配色まで気を配っての彩りを施しています。

E

この人生の主人公は他の誰でもない、あなたのもの。

それも一度きり、です。

その一生、人生の思い出はあなた自身が作っていくものだから、人が強い望みで憧れの魚と対面を果たしたときに「この竿で良かったなぁ」となんらかの形でその手に握る道具にも少しの気持ちを向けてくれたら、釣り竿としてはそれだけで十分な役目を果たしていると思うんです。

E2

持ち主の感情が一瞬でも「モノ」に注がれるその瞬間、それはまぐれもなく愛情です。

それがロックトランジットに与えんとする本望なんです。

 

ロックトランジットのロックは広義での根魚を意味するロックフィッシュのロック、トランジットは乗り継ぎという意味が込められています。

E3

「乗り継ぎ」という言葉には、場所から場所を移動する際の乗り継ぎという意味合いもあれば(つまりは国内外どこでも使えるという捉え方)、他の釣りから新しく根魚の釣りを本気で楽しんでみたいときにその受け皿となれる存在(長く大事に使っていただけるようにという製品としての捉え方)としての乗り継ぎの意味合い、これまで使っていた竿からレベルアップを果たすときの受け皿となれる存在(ハイエンドロッドとしても満足していただける、所有する喜びを味わっていただける製品としての捉え方)という3つの主目的が込められているんです。

 

あくまでも静かに時を語る「モノ」として、釣り人それぞれの色に染まってくれる、そんな存在を目指した作品です。

釣り経験の浅い初心者~プロユースまで使い手それぞれに馴染んでいく深みも持ち合わせています。

 

 

例えば。

誤解をおそれずに言うならば、トラウトロッドはとても地味だと思うんです。

外装が。

ネイティブトラウトルアーロッドやトラウトフライロッドに見られるそれの多くは全体的に控えめなデザインが施されている。

だけど、すごく美しい。

そして、かっこいい。

F

それは釣り竿としての機能に、トラウトやサーモンの「美」という存在を引き立たせる役目も同時に果たしているからなんですね。

5年、10年、15年と……年数を重ねて竿が退色していっても色あせるどころか、輝きを増して見えてくる作品としての奥行きがあるな、と感銘を受けることもしばしば。

見た目の奇抜さや派手さとは一線を引いた、「つつましい美しさ」がこの世界の作品には確かにあって、簡単な言葉で表すとすれば私の中では“気品高い”という言葉にも当てはまるでしょうか。

 

いつかそんな竿を、ロックフィッシュロッドの世界でも表現できないものだろうかー。

そんなことも心の中で考え、長くあたためてきました。

 

 

シューティンウェイとはベクトルの異なる意欲作がロックトランジットということなのですが、それはまるでトラウトロッドのように獲物の美しさをより引き立てる存在ともなろう、気配りのデザインを随所に取り入れています。

今度はぜひ、皆さん方が魚のお写真を撮るときにロックトランジットをレンズの向こうにそっと添えて写真を写してみてください。

やがてその記憶は貴方の中では永遠に刻まれ、いつ振り返ってもその感動の思い出を心の中で大切に楽しんでもらえることと思います。

H

そんなときに添え物なる存在として、この美しき根魚釣りの世界でもそれが似合う釣り竿があったらいいなぁ、と。

ですから自己主張し過ぎずも確かな存在ある釣り竿をご提供したく、プロズワンならではの風合いでお届けしております。

 

 

ぜひ今年も。

根魚釣りを愛するどなた様も「楽しい!」と思える瞬間のお手伝いが出来ますように願って、1本1本大切にお作りしています。

 

幸いこの国は四方を海に囲まれた根魚王国。

G

北のウサギアイナメから南のスジアラまで凄い根魚はたくさんいて、既存のロックタックルでは無謀だとしてもクエとか、イシナギ、タマカイといった、ときには人間の体重を超えていく超巨大な根魚までいます。

だけど、大事なことは魚の大小が価値のすべてではなくて、それよりも美しい根魚は全国にたくさん生息していることに目線を移すともっと広い世界が開けてくるような気もしませんか?

あとはそこに希少価値や食味、大きさという名の付加価値が少しつくだけで、それよりもその人が目的の魚を追い求める動機や物語こそに根魚釣りの大きな魅力が秘められている気もまたしているんです。

そうすると、浅い海に生息する身近な魚から、深海に潜む滅多にお目にかかれないレアな魚まで釣り人と遊んでくれる魚はたくさんいますよね。

そしてそれは世界の海にも……。

I

根魚一尾に夢一生見続けられるのもそんなところから。

 

そんなロックフィッシュゲームの世界を思う存分に楽しんでいただけたら根魚大好きプロズワンとしてはうれしく、今年もそんなお手伝いできればいいなぁ~と思っています。

 

J

簡単に申しますと、「ロックトランジット」とはそんな釣り竿であってほしいなぁと一同、願っているんです。

機会がありましたら、ぜひ使ってみてください!

 

 

本日は「ロックトランジットを携えて。四国・瀬戸内キジハタゲーム」の追記としましてー。

 

3月!

良いロックシーズンの幕開けとなりますよう願いまして。

 

 

 

 

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