ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

暑さに負けずに、コツコツと。

当ブログでもお伝えしている水辺の清掃を現在も頑張っている。

真夏日が続いているが、不覚にも先日29回目の誕生日を迎えてしまった小生もまだ“若いつもり”なので、こんな時こそ体力溢れる若い世代が大いに力を尽くさねばと思い、地道に活動にあたっている次第。

3月の津波で流されてきたヘラブナとスズキ。時間の経過で完全に干からびているが、まだこのようなのが残っている場所もあるのが残念でならない。少しずつであるが、清掃済みエリアが広がるにつれ、気持ちも晴れやかになってくる。

作業にあたり、この気持ちこそが何よりの原動力だ。

 

 

気温的に考えれば軽装で臨みたいのは本音だが、水辺では過度な軽装は禁物だ。清掃中は覆い茂る草の中にも入ることもあるから、うっかり半袖Tシャツで挑めば周囲にうごめく蚊やダニに刺されまくるから危険である。勿論、熱中症対策と虫除け対策は十分過ぎるほどに施すのが大前提。  善意作業とはいえ、何かあっては大事になってしまう。

作業中は、暑さとの闘いを伴うが上記の点からも全員長袖を着用し、足元もぬかるみで汚れるため、ウェーダー所有者は毎回着用して作業をおこなっている。この日も集結してくれた5人で沢山の瓦礫・災害ゴミを拾い集め、集積場へトラック運搬した。集積場に積み上げられている瓦礫やゴミの量を見るたびに愕然し、毎回言葉にならないほどだが、まだまだ避難所で不便な暮らしをされている方々のことを思えば、「今、自分達にやれることは自分達の力で精一杯やらなくてはならない」という気持ちが力強く込み上げてくる。

私達の活動は小さなものに過ぎないが、“ちりも積もれば山となる”の精神で今後も地道に展開していきたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

夕方、作業を終える頃には衣類は汗でダラダラ、体力的にもクタクタになるが、自分が釣りのために費やした時間を作ったなら、人や街のために尽くす時間も作るように心がけている。

被災地での災害ゴミ収集作業は、町会のゴミ拾い活動とは異なる。

「重い」・「汚い」・「臭い」・「疲れる」。

その量たるや…誰だって、一目見ただけで「本気でこれやるの…?」と躊躇ってしまうものだろう。

でも、誰かがアクションを起こさなければ、ずっとそのままなんです。

震災後の復興対応で誰もが多忙を極める今、行政もなかなか手が回りません。

5月から続けているこの作業も当初は苦の連続だったが、最近は少し気も楽になってきた。1回ごとの活動はごく小さなものに過ぎないが、ちりも積もれば山となる。

少しでも早く元の環境に戻していきたい。

 

追伸:つい数日前にも当事務所周辺を神奈川県からいらしていたボランティアの方々が清掃活動を展開されていました。中には若い方だけでなく、ご年配の方もいらっしゃっており、被災地のために懸命に尽くしてくれているその気持ちに大変心打たれました。感謝申し上げます。暑い中、どうもありがとうございます。