ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

BS日テレ「夢釣行」瀬戸内・香川にキジハタ新境地を見た!

BS日テレ「夢釣行」ロックフィッシュ編・第3弾!が今週土曜日、11/16(土)に放送になります。

番組を振り返りますと、

第1弾(2012年6月放送)、アイナメ&クロソイ編。

北海道積丹半島にてアイナメ釣り。

夢釣行・北海道積丹半島アイナメ

「積丹ブルー」と称される透明度抜群の青い海は絶景の一言。

この素晴らしいロケーションを誇る釣り場で「夢釣行・ロックフィッシュ編」のロケはスタートしました。

 

続いて舞台は小樽市へ。

58cm(4.2kg)のクロソイをキャッチ。4キロオーバーのソイは自身も初めて手にしました。

夢釣行・北海道小樽クロソイ

ソイはソイでも…その存在感はケタ違い。物凄い迫力に歓喜を通り越して番組スタッフ一同と共に唖然としたのを覚えています。

 

 

第2弾(2013年7月放送)、アイナメの珍種「ウサギアイナメ」との再会の旅。

夢釣行・北海道釧路ウサギアイナメ

私と北海道を結びつけてくれた魚が、「イトウ」と共にウサギアイナメの存在でした。

その存在を知ったのは高校生の時。学校の図書館で読んだ魚類図鑑の中にウサギアイナメはいました。“ウサギ”という名前もインパクト大ですが、“紫色のアイナメ”の存在はとてつもなくショッキング。

「日本にはこんなアイナメがいたのか!?」と―。

当時、アイナメ属の魚はアイナメ・クジメ・ホッケぐらいしか私は知りませんでしたので、三陸生まれ・三陸育ちの自身にとっては昔からアイナメはなんら珍しい魚ではありません。ごく普通に釣れる海釣り対象魚だったわけです。

それだけに見慣れたあの魚に紫色をしている種類がいたなんて、それはもう驚愕ものでした。

それ以来、ウサギアイナメの存在は根魚好きの自身には憧れの頂点に君臨し続けました。

ただし、同時に大きなジレンマを抱えることにもなりました。

ウサギアイナメは本州にはいない、ということです。

釣るなら自分の足で北海道に行くしかないのです。

だからこそ、こちらからウサギアイナメの生息地まで行かないといけない!という一筋縄にはいかない遠距離感、レア度の高さも憧れを助長するものでした。

今年6月の道東ロケ時、久々の再開はあの当時の自分の心にタイムスリップさせてくれました。

三十路に突入し身体は齢を重ねたけれど、気持ちだけは高校時代の想いをずっと持ち続けてこられた。

男は特に童心を持ち続けることは大切だと私は思っています。別に考えが幼いとか、そういうのではなく「昔の夢は今もまた夢」でいいのです。

そのような心、私はこれまで大事にし続けてきました。

その一心で今日まで【魚釣り】を続けています。

夢釣行・北海道釧路トゲカジカ

ウサギアイナメの他に大物カジカも華を添えてくれました。

大物ソイに劣らずの圧倒的な存在感は健在です。

 

 

そして、いよいよ第3弾(2013年11月放送)の今回は四国・キジハタ新境地を探る旅。

第1弾=日本海、第2弾=太平洋に続き、3回目となる今回は瀬戸内海がその舞台。

ターゲットはキジハタ!

“ウサギ”の次は“キジ”というわけですね。(←ここは、とりあえず笑っておいて下さいね。)

話は戻りますが、規模の大小こそあれロックフィッシュゲームはそこに海があり、「根」があるのなら、なんらかの種類の根魚がいて、それを狙うことが出来るということを表現出来れば、ということを私自身も最重要視していつもロケに臨んでいます。

そのような意味ではロックフィッシュゲームの舞台は日本中、そして世界中に広がっているのです。

私はそんな世界感が好きでこの根魚という魚たちを追い続けてきました。

夢釣行・香川県キジハタ(1)

さぁ、いつもの仙台空港から大阪空港へ。

夢釣行・香川県キジハタ(2)

そして、大阪から兵庫県神戸市→淡路島→徳島県を通過し香川県へ到着。

移動の途中に通った神戸や淡路島は阪神淡路大震災の被災地。当時、私は小学生ながらテレビの前で茫然としたものでした。

そして2011年3月、今度は自身の身に東日本大震災が降りかかりました。同じ被災地として、復興を果たした神戸や淡路島を見て、いつしかの東北の姿と重ねる自分がいました。

そんな気持ちを整理して挑んだ香川県入りでもあったのです。

夢釣行・香川県キジハタ(3)

橋の下は渦潮が巻いています。こんな光景もこの地に来ないとなかなかお目にかかれない景色だと思います。

夢釣行・香川県キジハタ(4)

ロケではオリーブ栽培で有名な小豆島なども遠望出来ました。

温暖な気候の瀬戸内海の風景は太平洋とも日本海とも違う海を感じさせてくれます。

夢釣行・香川県キジハタ(5)

キジハタを「ロックフィッシュゲーム」として専門に狙う釣りはキジハタ生息圏全域で近年、急速に開拓されつつありますが、釣りジャンルとしての歴史は他の釣りに比べまだ浅いというのが現状です。

その点では新規性のある釣りともいえ、これからの可能性を秘めたる釣りである、ということで今後の展望への願いを含めて「新境地を見た!」という番組タイトルはまさにピタリと当てはまるものだと認識しています。

ご存じの通り、キジハタは市場での価値(海洋資源)という部分においても希少な魚でスーパーの鮮魚コーナーでは出回ることはなかなかなく、むしろ料亭などでの取り扱いの方が主です。

つまり世間一般では「高級魚」という扱いを受ける魚であり、漁獲量が限られていて、かつて関西では「夏の(トラ)フグ」とか、「幻の高級魚」とも称されたキジハタ。

それだけにこのキジハタが私たち釣り人にとっても、より身近な存在になってきている理由も環境の変化や改善、そして漁協の放流事業による効果が大きい地域も多々あることでしょう。

そういう意味では特に三陸~北海道を中心に栽培漁業の対象魚種としても人口種苗放流が旧来より盛んにおこなわれてきたクロソイに類似する印象を受ける部分も少なからずあるし、今後、ルアーターゲットとして、釣り人がキジハタを釣ることを楽しみつつも一定の魚数を守っていけるか、維持していけるか、という点も重要になってくる、と私は認識しています。

夢釣行・香川県キジハタ(6)

今回は将来性という芽が全国に認知されるにあたり、今ここに開花しようとしているこの釣りを深く愛する地元の皆さんのご協力を得て、私たちはこの魚を「キジハタを真剣に狙って釣るというロックフィッシュゲーム」として送り出そうとしています。

夢釣行・香川県キジハタ(7)

夢釣行ロックフィッシュゲーム・キジハタin香川県。

ご当地で“アコウ”の名で親しまれるこの素晴らしきターゲットに敬意と未来への展望を込めて、讃岐の地を訪問させて頂きました。

今回もぜひ、ご覧頂ければ幸いです。

 

 

~番組概要~

●放送局:BS日テレ

●番組名:「夢釣行~一魚一会の旅~」

     瀬戸内・香川にキジハタゲームの新境地を見た!

     ~北の釣り人 讃岐釣行記~

●放送日:11月16日(土)PM17:00~17:30

●出演:佐藤文紀

●ロケ地:香川県高松市、三豊市

BS‐日テレ公式ウェブサイト http://www.bs4.jp/document/

 

■番組の見どころ

アイナメやハタ、ソイ、カサゴ、カジカといった根周りに潜む「根魚=ロックフィッシュ」を、ルアーを使って専門的に狙うロックフィッシュゲーム。

旧来この釣りの多くは北海道や東北など北国にその大部分が由来するところが大きかったのも実情でした。

しかしこのロックフィッシュゲームの根底は特定の種類の一魚種だけを狙うものではなく、日本全国の海にはなんらかの種類が生息しているため、その土地柄で異なった種類を狙えることもまた大きな魅力の一つです。

今回番組で登場するキジハタもその一つ。

関西エリアではかつて“幻の高級魚”とさえ称されたこのハタはアイナメやソイ、カジカといった寒流系の根魚とは対照的に温かい水温を好む暖流系の根魚。

近年、北国由来のロックフィッシュスタイルが全国に波及し続ける中で、いま西日本を中心に一層の注目が集まっているターゲットです。

北海道・道東の海でアイナメの珍種「ウサギアイナメ」を追った前回(7月放送)の続編となる今回。

讃岐うどんで有名な「うどん県」こと四国・香川県の海でキジハタゲームの新境地を探ります!