ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

2016年の初釣りも快適に、安全に、そして楽しく。

陽当たりの良い磯際に群れるカタクチイワシ。

①

一般的言われる、マイワシの生息適正水温22℃、カタクチイワシの生息適正水温16℃という諸説を聞いて久しいですが、さすがにこの時期だけに北国ではそんなにまで水温が高いとは思えませんが、マイワシもカタクチイワシも両方が普通に港や磯をスイスイと泳いでいました。

2月に向かう最中、これからの時期、気温はますます降下していくものの、暖冬と言われる影響か海の中の水温は例年に比べればまだ温かめのようです。

 

2016年の初釣りに行ってきました。

防波堤の積雪

積雪に加え、あいにく風がビュービューと強く、どこに行ってもこれが付き惑う感じで釣りをするうえでは困惑しましたが、冬なのでいつものことです。

天気は晴れていても強風のため、風裏を探しながらのオカッパリのアイナメ釣りです。

 

私は、30m以内の近距離はベイトタックルで、それ以上の遠方はロングスピンタックルの2本立てで準備していきました。

 

ご一緒した皆さんも各々釣りの時間を楽しんでいる様子でした。

 

「いかにもムラソイがいそう!」な一枚岩が転がるシャローでは、ベイトタックルで撃ち込んでオウゴンムラソイをキャッチしていました。

②

 

 

ロングスピン釣法でヤドカリリグ(?)を超遠投し、相当な沖からランディングに持ち込んだアイナメ。

③

 

 

こちらもロングスピン釣法でディープに落ちた魚の目先にワームを届けさせてヒットに至ったアイナメ。

④

 

 

皆さんお見事でございました!

あとの方々は写真撮り忘れにつき画像がございませんでした(ご容赦願います!)。

 

 

いずれにしても、皆でロックフィッシュゲームの時間を堪能したのですが、私と、もう一人が今年の初釣りということで、まずはパターンがどうこう…の前に“魚に在りつければ!”と思い、漠然とした広く探る釣りはせずに、1投目から魚を獲りにいく釣りを展開。

今時期の釣りは一つ間違えると、ノーバイトノーフィッシュも普通にあり得るので、“様子見”の釣りはせずに、水中で鉢合わせた魚はその中の1尾は必ずルアーにバイトさせる釣りを心掛けました。

その甲斐あって、いつにも増して丹念に釣っていくわけですが1/0のツイストロックにセットしたガルプSWダブルウェーブ3”ワームがアイナメの口腔内に吸い込まれた瞬間は、やはり今年1尾目に出会う魚ということもあってか「おっ!」とアワせのタイミングを図って身構えるほど(笑)、うれしかったです。

アイナメも活性高いハイシーズンはとうに過ぎているため、「コン!」という明確なバイトではなく、「クククッ!」という控えめなバイトをいざアワせれば、ロングスピンロッドが綺麗にしなって、魚を運んで来てくれました。

 

太く大きな海アメが釣れ、サクラマスの群れが沿岸を走り出し、浅場でもマダラが入り出した今の季節は、典型的な真冬の頃合いです。

冬のアイナメ釣期も北国全般で終盤に近づいてきましたので、あとは潮周りと水温の加減次第だと思われますが(イワシのいるところではイワシの群れが抜けるまで、という点も大きいかもしれませんよね。)、場所によってはもう釣れなくなっていたり、逆にもう少し釣れ続ける場所もあったりと、場所と日によって、更には釣りをするタイミング次第でも「アタリ・ハズレ」のムラが大きくなってくる時期です。

 

厳寒期ではありますが引き続き釣行に邁進するもよし、冬は魚釣りを一時お休みして来たる春からの釣りに備えて釣具をメンテナンスする時間に充てたり、他の趣味を楽しんだり、普段使えない時間に費やすのも寒い時期の過ごし方として、そのどれもがそれぞれでいいと思います。

 

全国的に大寒波が襲来している最中、今後も積極的に釣行される方においては、冬の海は荒れやすいことや寒さで身体の動きも普段より硬く、鈍く、なっているため、釣行時には海への滑落・転落などしませんよう安全第一の身支度で、引き続きウインターシーズンのフィールドを満喫してまいりましょう。

 

 

⑤

アイナメも。

また春過ぎたら、お会いしたいですね。

 

 

 

■タックルデータ

●ロッド:ロングスピンロッド9ftタイプ(プロト)

●リール:AR-CエアロCl4+4000

●ライン:シーガーフラッシュⅢ NEO 0.7号

●リーダー:シーガーグランドマックスFX 4号、5号

●シンカー:クランクシンカーSP 1oz、直リグシンカー1oz

●クッションビーズ:ロックンビーズソフト

●フック:ツイストロック1/0、岩礁メガトンロック♯1

●ルアー:ガルプSWダブルウェーブ3”、パワーベイトSW Tテールシャッド2.5”

パワーベイトTテールミノー2.5”、ガルプSWパルスワーム3.2”

●防寒着:リトルオーシャン/オールウェザーウォームスーツⅠ

●フローティングベスト:リトルオーシャン/ロックフィッシュPFD Ⅰ

●フリース:リトルプレゼンツ/フリースベスト

●パンツ:リトルプレゼンツ/LPウォームパンツ

●ソックスガード:リトルプレゼンツ/ストレッチウェーダーソックス(靴下の上に)

●グローブ:カルティバ/ウインターテックグローブ

●ハンドウォーマー:リトルプレゼンツ/2WAYハンドウォーマー

●キャスケット:カルティバ/ニットキャスケット

●偏光グラス:ZEAL OPTICS/Vanq gaga、ENZO

●偏光レンズ:TALEXアクションコパー、TALEXラスターオレンジ